地域とゆるくつながろう! サードプレイスと関係人口の時代(石山恒貴 編著) | ゴルフ4年目⛳目指せ 90切!ボギーオンゴルフ

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2021年3月:ゴルフ始め, 2022年4月:100切, ベスト:93, 次の目標:90切, エンジョイ系, ベースボールグリップ, グローブ無し, ワンレングス短尺アイアン, ゴルフクラブ 7本, 試行錯誤・データ分析・改善で我が道を邁進中。
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☆☆

地域とゆるくつながろう! サードプレイスと関係人口の時代

石山恒貴 編著

静岡新聞社

 

帯、裏表紙に書かれた説明

 

地域のサードプレイスの分類

癒し、憩い: マイプレイス型(チェーンコーヒー店など)

自発的: 社交交流型(地元の居酒屋、パブなど)

義務的: 義務的共同体

目的: 目的交流型(地域のサードプレイス)

 

サードプレイスとは家庭でも職場でもなく、居心地の良い第3の居場所のこと。地域のNPO、こども食堂、起業、副業、コミュニティカフェ、二地域居住、ワーケーション、マルシェ、廃校の活用、プロボノ、イノベーション教育、中山間地域のアクティブラーニング、シニア雇用、生涯学習、故郷のコミュニティ、フューチャーセンターなどの事例を紹介し、地域とゆるくつながるヒントが満載!

 

首都圏、地方都市の事例を紹介

室蘭、新潟、松戸、市川、調布、川崎、横浜、静岡、藤枝、島田、中津川、恵那、福山、土佐山、宗像など。

 

 

 

レビュー

 

2019年10月に刊行された本。新書にしては分厚い250ページです。目次は、こんな感じ。

▶第1章 はじめに

▶第2章 地域のサードプレイスの作り方

▶第3章 リトルムナカタと地域のつながり方

▶第4章 小さな一歩で暮らしが変わる、離職中の女性にとっての地域のサードプレイス

▶第5章 人が巡る仕組みを作る~土佐山地域の学びのデザイン~

▶第6章 学生のプログラミング教育への情熱で、横浜が活性化

▶第7章 地域のシニア雇用の広がり:中津川市

▶第8章 廃校を活用した人づくり、組織づくり、まちづくり

▶第9章 地域のキャリア教育:室蘭市

▶おわりに

 

基本的に白黒写真+テキスト。読みやすい本、解りやすい本ではありません。大学の教授が書かれた本なのに...パラグラフ、要約はなされておらず...学生が初めて書いたような「だらだら」とした文章で、何となく始まります。各章も、複数の方々がそれぞれの熱い思いを文章にしているので、寒暖の差が激しくなっています...。

 

いい点は、「取材記事」みたいに各章が分かれていて、そのNPO(施設など)が何をやっているのかは分かりやすいです。

 

何か目的があってコミュニティに参加する」という能動的なアプローチではなく、「何だか1人だと寂しいから、何かのコミュニティに入っておくか」という受動的なアプローチで、コミュニティ参加という考えなのでしょうか? あまり理解ができません。いままで孤独だった人が、老後のことを考えて地域コミュニティに参加するのであれば、事例紹介だけではなく、もう少し具体的なアプローチ方法などが書かれていないと「役に立つ本」とは言えません。

 

全体を通して、「誰に向けて書いた本なのか」が分からないですね。サードプレイスを求めている人向けならば、具体的なアプローチが不足しているし、サードプレイスを研究している人向けならば、こんな1000円の新書ではなく学術論文にでもすれば良いのではないでしょうか。全体的に漂っている「俺らこんなに頑張っているんだぜ!」っていう自己満足アピールが...ちょっと...苦手。

 

サードプレイスを研究したい方、社会貢献NPOを作りたい方、地域の憩いの場を作りたい方にはお勧めの本です。