競馬ブック数値表現データの代表格は以前説明しました競馬ブックレイティングと今回説明する競馬ブックスピード指数です。
この競馬ブックスピード指数は世間一般の競馬におけるスピード指数と同様に各馬のレースにおける走破タイムをある一定のルールで指数化したものです。そうすることにより、コース距離、馬場状態が違うものをスピード指数なる一つのものさしで比較できるメリットがあります。但しこのスピード指数のものさしの一目盛は各コース距離、馬場状態で変える必要があります。その精度がスピード指数の命です。
それでは競馬ブックスピード指数の大まかな仕様説明をします。今から数十年前に、現役全馬の過去数年から数十年の集計により、各コース馬場距離(例としては京都ダート1800㍍等)で集計して、その平均値を70点としました。もちろん条件が偏っているコース距離もあります。全馬の平均条件が本年6月からで言えば1.4勝クラス、それ以前ならば700万クラスこのような架空の条件の馬のそのコース距離における値が70点になるように基準点としてもうけました。たとえば京都ダート1800㍍の通常良馬場(実際には馬場状態も数値指数化しています。)では1分54秒0=70点と決めました。(この数値はあくまで例です)、ではなぜ平均値を70点としたかですが、1点が約0.1秒となる、タイムの尺度の10倍と考えてもよい数値としてなおかつレコードタイムが約100点になるようにとの意図で70点としました。その根拠はレコードタイムが平均値より約3秒ぐらい速いものだからです。もちろん短距離、長距離によっても違いはありますが、それは1点が短距離では01.秒よりは短く、0.08秒かもわかりません。逆に長距離で0.1秒以上にもなります。このように考えて1点=0.1秒を基準として前後に幅のあるものです。これも競馬ブックレイティングがフリーハンデのような負担重量に見せかけたのと同様に、スピード指数の一目盛をタイムに見せかけたものとなっています。あくまで見せたものなので競馬ブックスピード指数値は他の競馬ブックスピード指数値と比較して初めて役割を果たすものです。他社およびその他のスピード指数と比較してもまったく無意味です。
競馬ブックスピード指数は上記のような一応の基準で作成されたものです。この一つの数値を比較することにより、中央競馬全場所のコース距離の走破タイムを競馬ブックスピード指数の名の数値で比較できます。
次に競馬ブックスピード指数の特徴ですが
1.負担重量補正はあえてしていない。
2.独自の法則で馬場状態およびそのレースの展開等により馬場補正している。
1の各レースにおける負担重量補正ですが、単純には0.2秒=1㎏などの法則があります。これは一応ハンデ戦の負担重量の基準となっています。これもあくまでもの基準で正式なものではありません。このようなものを採用したらどうなるかを過去データでシュミレーションした結果では、0.2秒=1㎏の法則のようなはっきりした数値変換は不可能でした。馬によってレースによってまちまちでした。ただ負担重量が重くなれば、走破タイムが遅くなる傾向はあります。よってまったく無視も乱暴と考えています。各馬個々になんらの法則で差をつけられれば補正します。今のところ曖昧度の大きい補正は返って邪魔になると考え行っていません。
2の馬場補正ですが、競馬ブックの馬場補正は過去データからの傾向補正だけではなく、その日そのレースに現場の競馬場にいた競馬ブックトラックマンがある一定の法則で調べた馬場補正値も採用しています。これが競馬ブックスピード指数の真髄と考えています。
このような特徴があります。1の負担重量補正は今回のレースにおける補正は厳密に必要ですが、過去スピード指数値に関しては、もっときめ細かな法則が出来ないと、やらないほうがいいと現状はなっています。
それでは 皆さん GOOD LUCK(TY)