牡馬中心の3歳クラシックの皐月賞は4戦全て完勝の絶対的なエースであるダノンプレミアムの自重で戦国ムードが漂う状態で行われた。前走がそのダノンプレミアムに弥生賞で負けて2着となったワグネリアンが単勝3.5倍で1番人気となりました。2番人気がダノンプレミアムと2度対戦して2度とも2着のステルヴィオが3.7倍で2番人気でした。このステルヴィオは前走がスプリSで、そのレースをなんとか辛勝しての参戦となっていました。3番人気が前走すみれ賞勝ちのキタノコマンドールが6.3倍でした。馬名の命名者がビートたけしさんで、話題になっていました。4番人気が弥生賞3着のジャンダルムが9.6倍でした。この後はあまり差がなく、9.7倍のオウケンムーン(共同通信杯勝ち)、12.3倍タイムフライヤー(暮れのホープフルS勝ち)、14.5倍エポカドーロ(スプリSをハナ差2着)となっていました。
レースは3頭の逃げ、先行馬より少し離れた位置(4番手)を終始キープして進んだエポカドーロが2着馬に2馬身の差をつけて快勝しました。レースとしての前半3Fが35.5秒で、後半3Fが37.3秒した。ところが、このエポカドーロは4番手を道中進んでいましたが、先頭集団の3頭とは大きく離れていたので、前半3Fを36.8秒で走り、後半3Fは35.1秒で走りました。まさに勝つためのラップを刻んでいました。馬場がヤヤ重で勝ちタイムが2.008秒なので、ヤヤ重としては少し重い馬場状態であったと思います。このような馬場では最後の直線での瞬発力は鈍ります。やはりなるべく前に位置して、後半バテないで、じりじり伸びる戦法が理想です。エポカドーロの勝因は馬込みに位置することなく、自分のペースで走れたことが最大の勝因です。騎乗していた戸崎Jの快心のレースであったと思います。それが出来たのは、もちろん馬に力があってのことだと思います。1番人気のワグネリアンは7着、2番人気のステルヴィオは4着となりました。この2頭は道中の位置取りが明らかに後ろ過ぎました。あの位置では勝ち負けは無理です。2着したのが道中勝ったエポカドーロのすぐ後ろに位置したサンリヴァルでした。この馬も道中の位置取りが2着した最大要因と思われます。3着したのが、先行3頭の終始2番手を進んだジェネラーレウーノです。よく粘りました。4着とはクビ差、その後5、6着がハナ、ハナの差でした。4,5,6着馬が後ろからの追い込み馬でした。ギリギリの3着でした。入線上位3頭の人気が7、9、8番人気と高配当のレースとなりました。1,2、3番人気は道中において後方に位置しての追い込みとなり、これを教訓にダービーでは戦うと思わせるに十分なすこし不味いレースでありました。
勝ったエポカドーロはオルフェーヴルの初年度産駒で父オルフェーヴルの名を大きくしました。ブルドメアサイアーがフォーティナイナーであるので、この時点ではダービーを勝つことはありえないと個人的には思っていました。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)