皐月賞回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

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 桜花賞と違い良馬場での競馬となった皐月賞ですが、勝ちタイムが157.8秒とコースレコードと同タイムで皐月賞レコードでした。

 レース前半3Fが35.1秒の後半3Fが34.5秒とこのタイムだけを単純にみると平均的に速いタイムで推移した前後半3Fと考えられますが、実はレースラップをみると

(S)12.1-10.8-12.2-11.7-12.2-12.4-11.9-11.4-11.4-11.7(G)SがスタートでGがゴールです。となっていました。これをコース形態を考慮してタイム考察すると、芝2000内回りはスタンド前4角付近よりスタートします。中山芝の直線は310㍍で高低差が5.3㍍あり、ゴール前が上っています。したがって前半3Fの35.1秒は非常に速く、逆に4Fから7Fにかけては若干下っていることを考慮すると逆に過かっています。実は前半非常に速く、中盤は中だるみ、そして直線はまた速くなりました。レースラップはそのようになっていました。そうした中でおそらく勝敗を分けたのは、ラスト4Fから3Fの平坦部分で無理に脚を使った馬が直線伸びず、4角の位置どりとしては、5番手が1,2着となっていますので、そのポジションを無理なくとれた馬が直線もロスなく走れ1,2着したと思います。特に1番人気の牝馬ファンディーナは、このラスト4Fから3Fで脚を使い、前に押し上げていました。同様に3着のダンビュライトも同様です。力がほとんど変わらない馬同士の競走(通常ほとんど)ではいかにロスなく走ることが重要です。

 やはり加速することは、とてもエネルギーを消費します。筋肉も疲労します(運動エネルギーはmVV÷2です。mは質量でVは速度です。したがって速度を上げるにはとてもエネルギーが必要です)。したがってそのことが最後の伸びを欠く原因となりました。しかしこれは結果論です。ラスト4Fから3Fで加速して、他馬を振り切り、勝利することもあります。今回のような速いタイム決着となれば、あまり道中加速しない省エネ走法が最も上位入線し易いとなります。勝ったアルアインはラスト4Fから3Fにかけ、なぜか手ごたえが悪くなりなりました。また4角で外から被せられ、前にいけませんでした(実はそれが加速しなかった。省エネ走法ができた)。それが最後にゴイグイ伸びた大きな要因です。このブログで究極分析からはアルアインだと書いていました。参考にされた方は大当たりとなったと思います。私もタマに当たります。それに引き換え私の惚れているファンディーナは7着となり、私自身は完敗となりました。惚れた晴れたは恋のこと。馬券はあくまでシビアなデータ分析で、この歳になってまた新たな教訓となりました。

 

それでは皆さん   GOOD LUCK(TY)