JC回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

競馬ブック CPU泣き笑い 

競馬ブックのコンピュータ予想担当者が活用法などを伝授!

 祭りだ。祭りだ。キタサンまつ~り。これが日本の競馬だよ~。

強い強いキタサンブラックが2着に2馬身と1/2差での逃げ切り1着。この馬だけ一つ上のランクにいる。そのような競馬でした。まずスタート良し。一番枠で出たとこ半馬身はリードしていました。これで先手がとれました。それから次にゴール前からの下り坂より1コーナーにかけて11.3秒と加速して行き、1番手を不動のものとしました。そこからは

12.6-12.3-12.2-12.5-12.7-12.3とコンスタントに12秒台でまとめ、無駄な加速をしない省エネ走法(慣性走法と私は呼んでいます)し、4角手前より徐々に加速して後続を悠々と振り切りました。この競馬を有馬記念でもされたならば、まさに鬼に金棒。敵なしだと思います。この馬に来年凱旋門賞に行ってもらいたい。そう思わせる強い競馬でした。

 この馬を何とか負かそうと、レース中考えしかけていたのが、ムーア騎乗のリアルスティール。それと同じようなポジションにいた吉田隼人騎乗のゴールドアクターです。世界のムーアが負かしにいっているので、自分もとなったのではないだろうかと思われる道中のゴールドアクターの位置どりでした。この2頭は何もしていないキタサンブラックにポジション取りのプレッシャーを人馬にかけられての道中で、最後の直線はお決まりの伸びを欠くものとなりました。両馬とも上がり3Fが35.1秒で、逃げて1着のキタサンブラックの34.7秒にも遅れをとるものとなってしまいました。これでは自身より後ろにいた馬にさされます。

 2着したのが4角9番手のサウンドオブアースで上がり3Fが34.5秒。3着したのが4角10番手のシュヴァルグランで上がり34.4秒でした。ただ4,5着のゴールドアクター、リアルスティールは次走が本当に楽しみです。実は勝ったキタサンブラックにも同様な1着取りをしての敗れたことがありました。それが本年の宝塚記念での3着です。1着を取ろうとして、平均ペースに持ち込めなくても、先頭をキープして、クビ、ハナ差の3着となったレースです。このレースの糧が今回に繋がったと思います。ゴールドアクター、リアルスティールは次走でなくても今後必ず今回の経験が成功の糧(1着になれる)となると思います。逆にいえば4角9,10番手で2着、3着した馬は決して1着にはなれないポジションでの最高着順をとったことになります。

 競馬は記憶のゲームといいますが、それは目に見えた数字ではなく(厳密には数字にもそれらしいものが少し出ていますが)、諸にアナログのなんとも言えない力(パワー)を記憶しておくことは、勝ち馬を当てることには必要です。2着、3着ではありません。勝ち馬です。

それでは   皆さん  GOOD  LUCK(TY)