勝ちタイムが1.59.3とケイバブックの良馬場推定勝ちタイムより1秒遅いものでした。
良馬場発表でしたが、この日の芝勝ちタイムはいつもの良馬場に比べてやや遅いタイム決着となっていました。同一距離の9R(精進湖特別)がケイバブック推定勝ちタイムより2.1秒遅いタイム決着でした。また5R(新馬戦1800芝)は1秒遅いタイム決着。芝でケイバブック推定勝ちタイムと同じようなタイム決着となったのが4R(新馬戦1400芝)で0.1秒だけ遅いタイムでした。平均すると約1秒くらい遅いタイム決着が標準といえます。
したがって1秒遅いタイム決着は真にこの日の標準タイム決着であったと言えます。
レースは1枠1番に入ったエイシンヒカリが望み通りに逃げることが出来ました。逃げのペースは5F(1000㍍)で1.00.8秒と少し遅い前半、中盤となりました。タイムが上がり出したのは直線を向いてからです。本来ならば逃げ、先行馬に有利な展開となるレースラップで推移しましたが、逃げ、先行馬のほとんどが直線で伸びを欠きました。その後にいた馬が上位となりました。逃げ、先行馬はよっぽど調子が悪かったのか、それとも考えられる以上に回る場所によっては重かったのかも分かりません。
勝ったのが4角4番手で尚且つ外に位置していたモーリスです。直線早めに追い出すと、力強い脚で最後まで押し通しました。まさに横綱競馬でした。それにしても騎乗していたムーアJは馬の状態を瞬時に見抜いたかのような、素晴らしい騎乗でした。やはり世界のムーアJです。これで勝てなければおかしい。そのように見える完璧な騎乗のように私の目には映りました。
2着が4角10番手よりメンバー最速タイの上がり3Fを33.5秒で走ってきたリアルスティールが入りました。モーリスと同じような位置にいてもモーリスには勝てない。また他の馬にも先んじられる。そのように考えてのMデムーロ騎手の好騎乗であったと思います。
3着は4角14番手で最速タイの上がり3F33.5秒で走ったステファノスが入りました。4角14番手では3着が最高だと思います。
1,2,3着の着差が1馬身と2分の1(1,2着)と1馬身と4分の1(2、3着)と、前半スローの上がり勝負としては大きな着差がつきました。やはりモーリスがこの中では役者が1枚も2枚も上であったことの証明です。香港のラストランに大きな期待が持てる内容でした。
ここで回顧を終えたいのですが、またしてもスローな前半、中盤なってしまいました。この秋のGⅠは今だ日本競馬の特徴である直線ヨーイドンのケイリンケイバが続いています。ただその中で今回は長くいい脚を使った馬の勝利でした。少しは明るい兆しが見えました。これからのGⅠ及びその他のレースにおいてもより積極的な前半、中盤のレースを期待します。
追記 このブログで紹介したオッズ理論からの推奨馬のモーリス、ステファノスからのマルチ馬券(2頭とも3位以内には入る)が見事的中となりました。まあこんなこともあります。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)