日本ダービー回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

競馬ブック CPU泣き笑い 

競馬ブックのコンピュータ予想担当者が活用法などを伝授!

 勝ちタイムが2.24.0秒なので、1F(ハロン、200㍍)を平均12.0秒で走れば勝てる速度となります。レース前半3Fが35.6秒で後半3Fが34.2秒と1ハロン平均12.0秒よりともに速いタイムです。前半の35.6秒のタイムペースを、ある程度その後も持続するペースとなれば、確実に前潰れとなり、後方に位置した馬で決まる競馬となっていたと思います。しかし中間の1000(5F)からの1ハロンが12.9秒でまたその後の1200(6F)からの1ハロンが13.1秒と前半のペースから考えると極端なペースダウンとなりました。この極端なペースダウンにより、勝馬になりうる馬の絶好位が変わりました。前目の馬はこのペースダウンでも前半脚を使っているので、圏外となり、また後方に位置した馬も、例えメンバー最速の上がりタイムをたたき出しても、追いつかないペースとなりました。



結果、直線ヨーイドンとなったが、4角7,8番手の馬が1,2着。3着が4角10番手の馬となりました。勝ったマカヒキの前半3Fが37.6秒で後半3Fが33.3秒でした。2着ハナ差のサトノダイヤモンドが前37.6-後33.4。3着のディーマジェスティが37.7-33.3。このようにほとんど同じような前半3F-後半3Fとなりました。勝馬ポジションは今回のレースでは、4角楽に7,8番手となりました。ディーマジェスティの10番手では、直線中を割ることも出来ず、どうしても外々よりの追い上げとなり、結果ラスト100㍍は同じような脚色となり、届きませんでした。このレースでの上がり3Fの限界値は33.2~33.4で、そのタイムを出せる馬は数頭いたが、4角の位置取り、及び直線のスムーズ差(前が壁になる、他馬に寄られる。)によって着順が変わりました。これがダービーでの運ですかね。



しかしより内を伸びてきたマカヒキが一着。ハナ差2着がその少し外(ゴール前)を走ったサトノダイヤモンド。その2頭とは、かなり離れた外を走ってきたのが3着のディーマジェスティと走った距離がより短い馬が、より上位に着ています。出せる能力が拮抗している馬の競走では、よりロスなく走れた(走らせた)馬が上位に着ています。



メンバー最速の上がり3Fを33.2秒で走ってきたリオンディーズは4角17番手で前半3Fが38.5秒もかかっています。この馬は楽に折り合いがつけば、最強馬となりうる資質はありますが、今後前半いかにリラックスして、中位を進めるようになれば、その最強馬となれます。この精神面が問題です。馬力は出ていた馬の中では1番であったように思います。



今回のようなペースでは、より器用な瞬発力を発揮できるディープインパクト産駒が有利です。1,2,3着全てディープ産駒でした。その中でもどちらかと言えばマイルでもいいような血統構成を母系に持っている馬がより上位に着ました。今回も前回のオークス同様に、レースのペースにより勝馬候補が変わりました。このようなペースの繊密な予測を事前に考えられるような洞察力は、いつになれば身につけられるのでしょうか。生涯の課題です。(すでにお持ちの方もおられるでしょうが。究極分析のホットコーナー指数及びゴールデン比率のより確率の高い応用的な使用方法を確率したいと思っています。)



そでれは皆さん   GOOD LUCK (TY)