戦前に当ブログでもっとも1着になる可能性が高いのはリアファルと書きましたが結果3着でした。ペースも道中の位置どりも勝ちパターンで進んだと思います。如何せんレース前の入れ込みが激しく、他馬と比べても発汗が目立ちました。長距離戦ではとても不利なレース前の状態でした。おそらくその影響がレース中に出て、折り合いを欠く場面が随所に見られました。過去データからの最有力馬でしたが(後で考えると、馬番が6以内もありました。当該枠色が馬名に入っているもありました((キタサンブラックは2枠4番))、そのデータが有っても実馬がその体制で無かった。それにより3着となったと思います。やはりレース前に、万全の状態(精神面も含めて)で尚且つレース中も無理がない運びでないと勝てません。過去データからの最有力馬であっても、その馬が過去で示した及第点のパフォーマンスと同等かそれ以上(G1では大体こちら)を出さないと特にG1では勝てません。勝ったキタサンブラックは過去データでの勝馬パターンのレースをしました。道中前目に位置し、引っ掛かる馬が多数出たときもじっと内で我慢出来ていました。直線もよく伸び1着となりました。最後の最後でリアルスティールに迫られましたが、クビ差凌いで1着となりました。戦前は私もそうでしたが、ブルドメアサイアーが1200㍍で抜きん出た成積(産駒も自身も)があるサクラバクシンオーで長距離不向きと思われていました。(私自身も)過去の本馬のパフォーマンスとして2400㍍のダービー14着があります。長距離は不向きと決め付けていた感は拭えません。この菊花賞はペース次第(緩ペース)で絶対的な長距離馬でなくても、上位にくることがある。このことをもう一度思い起こさせる結果となりました。今回のそのペースですが、我社推定タイムより約1.1秒遅い3.03.9秒の勝ちタイムとなりました。昨年出たLコードタイムが3.01.0秒です。実に2.9秒も遅いタイム決着となりました。このタイムからは、凡戦としか評価できないレースとなってしまいました。長距離適性があるとは思えないキタサンブラックにはこの遅いタイム決着が好都合になったと思います。レース序盤は少し速いかなと思えるペースでした。7Fを過ぎたあたりから、非常に遅くなり、ハロンラップで13.1-13.7-13.7なるタイムを出してのレースとなりました。先にも書きましたが、その時点を含めて内でじっとしておられたキタサンブラックに勝機が訪れ、2着したリアルスティールはその時点で接触、その後暫く力んだ走りとなっていました。その差で惜しい2着になったと思います。また3着のリアファルはその時点で折り合いを欠いていました。このように中間での緩ペース対処方法(状態)の差が着順として結果に現れてきています。整理すると、勝ったキタサンブラックは中間での緩ペース時でも内でじっと我慢でき、且つリラックスして走れていた。さらに遅いタイム決着のため、血統からくる不安が無くなった。もちろん過去データからの勝ちパターン(究極分析からの)でレースが進められた。このことが、過去データからの最有力馬以下をおさえて優勝した要因です。過去データからの最有力馬(究極分析等より)リアファルはレース前の入れ込み(それに伴う発汗)に現れる精神不安定状態、スタミタ消耗から3着となってしまいました。キタサンブラックほどではないが、やはり長距離に不安があると思われていたリアルスティールは、中間の緩ペースを100%味方につけられなかった。その時点で接触による力んだ走りで若干折り合いを欠いてしまいました。好材は遅いタイム決着。敗材は中間緩ペース時の対処方法(状態)が巧くいかなかった。このことにより惜しい2着となりました。中間の緩ペース時の対処(状態)方法が巧くいっていれば、勝っていたと思われるレースでした。それも実力です。戦前にそうなってもいいような精神状態(精神力あり)になっていなかったのが原因だと思います。競走馬は脚力を中心とした肉体力が5分。精神力が5分だと私は考えます。(レースでの力は騎手の力など他のものも大いに関係すると思います)今回の教訓は歴史は繰り返えされることが多くあるが、その歴史はいつも同じようには繰り返されない。基本線は繰り返されても、変化を伴ったものとなる。これが今回の教訓としておきます。
追記 ディープインパクト産駒が勝たず、全兄のブラックタイド産駒が、この菊花賞を勝ちました。それもブルドメアサイアーを比較すると、明らかに距離不向きなサクラバクシンオー(スプリンター)がストームキャット(マイラー)に勝ったことになります。全兄弟でも、血の結実度合いには差があるものと思われます。今回の結果からは、ブラックタイドはディープインパクトに比べて、より長距離をこなせる産駒を出すではなかろうかです。
それでは 皆さん GOOD LUCK(TY)