凱旋門賞(2014)を見ての感想 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

競馬ブック CPU泣き笑い 

競馬ブックのコンピュータ予想担当者が活用法などを伝授!

 皆さんも既にご存知のように去る10月5日にフランスで、凱旋門賞が行われ、フランスのトレヴ(牝4、58K)が連覇となりました。昨年ほどのパフォーマンスではなかったですが、直線一気の瞬発力で2着馬に2馬身の差をつけての完勝でした。(圧勝ともいえる)日本馬は6着(ハープスター)、8着(ジャスタウェイ)、13着(ゴールドシップ)と完敗の結果となりました。馬場は日本流に言えば良馬場で尚且つフランスの表記ではBONで2番目(8種類中)に硬い馬場でした。日本流に言えばパンパンの良馬場でした。その為に勝ちタイムが速くなることが想定され、尚且つペースメーカーがさほどスピード馬でないことが事前に分かっていました。そこでヨーロッパ勢は、普段の競馬では後方に位置していた馬でも、先行してのレースを選択して実践していました。逆に日本馬は、日本での競馬と同様にそれぞれのホジション取りとなりました。ジャスタウェイは日本ではもっと前目の位置をとっていましたが(とれていた)、ヨーロッパ勢ほどの積極的に前に行く競馬ではなく、無理をしないで前目との考えで進めていたように見えました。その結果先を多数の馬に越されて、中位からやや後方と言える位置どりでした。また内目に入っての中位後方ですので、直線うまく抜き出せるかの懸念も感じました。結果は先行勢が上位独占しました。レースの上がり3Fが34秒45で、勝ったトレヴが約33秒8、日本馬ではハープスターが約33秒4で出走メンバー最速。またジャスタウェイが約34秒0、ゴールドシップが約34.3とそれなりの速い上がり3Fタイムで上がってきていたことが結果からわかりました。(約は正式発表がないので、推測値)ようは道中の位置どり(直線向いた時の位置どり)が着順を大きく左右したレースであったといえます。昨年も触れましたが、日本の競馬(芝)の特色である、脚を溜めて(楽に)の直線競馬では勝てない競馬の代表がこの凱旋門賞です。積極的な前目の位置を心がけ、尚且つそれなりに直線伸びる。そのような競馬をしないと(出来ないと)勝てないレースです。今の競馬の仕方で勝てるとすれば、重馬場で尚且つ前潰れのとき、チャンスになる可能性は残っています。そのような状況が想定される時は相手(ヨーロッパ勢)もそのような競馬をします。いつもワンパターンの競馬では、勝つチャンスは減ります。日本の競馬界の問題(世界に通じる強い馬を作る)として考えなければならない問題提議を毎年させられるレースです。


  それでは皆さんGOOD LUCK (TY)