この日の東京競馬場で同じ2400芝のレースが6Rでありました。条件は500万下です。その勝ちタイムが2.25.9秒でした。このJCが2.26.1秒の勝ちタイムです。我社の推定勝ちタイムでは、500万下が2.26.5秒。JCが2.23.5秒です。遅くても、このJCの勝ちタイムは、2.24秒台が最低でも出せる状態であったと思います。それが2,3秒遅い決着となりました。タイム的には凡戦であったと思います。このJCのレースラップは
12.8-11.4-12.8-12.8-12.6-12.8-12.4-11.6-11.1-11.9でした。
3ハロン目からの12.8秒台の連続は、500万下でも、有り得ない、それより下のクラス(実際には古馬では存在しない)でのものです。超スローの平均ペースで、前中盤は進みました。まさに直線ヨーイドンの競馬となりました。本来この競馬に最も強いのはエイシンフラシュです。しかし脚を貯める位置ではない、先頭を走っていました。他馬が作ってくれるペースで、あればよかったのですが、自分が作ったペースとり、直線は失速しました。それに引き換え勝ったジェンティルドンナは、ガッチリ3番手をキープしていました。少し直線、早仕掛けかと思われましたが、なんとか先頭でゴールインしました。課題であった道中の折り合いも、世界的な名手であるムーア騎手の絶妙なコントロールでスムーズに進めたことで克服し、それが最大の勝因ともなりました。岩田騎手が騎乗しても、同じような道中での折り合いは出来たかもわかりません。しかしこのレースに関してはムーア騎手を褒めたいと、私は思います。2着との着差はハナですが、強い競馬でした。完勝です。2着はデニムアンドルビーが入りました。秋の牝馬G1では、人気に見合う結果は出ていませんでした。前走から、馬体重がマイナス6Kでの出走でしたが、長距離輸送があってのもので、ガレている印象はありませんでした。やはり実力馬です。軽量53㎏もよかったと思います。今後JCは3歳牝馬は要注意です。3着が過去の実力馬と思われていたトーセンジョーダンが入りました。(単勝オッズは100.3倍でした)超スローペースで2番手キープ。これが好走の最大要因です。馬のデキも徐々に上がっていたのでしょう。巧い立ち回りで3着しました。それに引き換え惜しかったのが4着のアドマイヤラクティです。道中は中団の最内を進んでいました。(もう少し前が理想)それでも4角で少なくとも7,8番手であれば、もっと上位にこれたと思います。ジワジワと確実に伸びる馬です。しかしスパッとキレる脚はありません。4角の位置どりが全てでした。外国馬は戦前の予想通り(多数の人の)、やはり力が少し劣る結果となりました。
しかし日本の馬が世界の一流と戦う前哨戦としてのJCとしては、凡戦でした。もっとスピード感のあるレースを望みます。500万下より遅いタイム決着は勘弁してくさい。
それでは皆さん GOOD LUCK (TY)