本年で8回目を迎える古馬牝馬G1のマイル戦。東京府中競馬場で行われました。雨も前日に上がり。少しだけクッションが効いた絶好の良馬場での競馬となりました。
戦前の予想通り確たる逃げ馬不在であり、逃げが予想された馬も行かず(行けずか)、押し出される形で、アイムユアーズ、ヴィルシーナが先頭でレースが進みました。ヴィルシーナはその後控え2番手を進みました。レース前半のペースが3Fで34.6秒とこのクラスとしては少しスローなペースで進みました。こうなると後ろに位置している馬には万事休すとなるペースです。また外枠より発馬する馬も距離ロスが不利になります。(内に入れようとする)先行、内枠の馬に有利なレースとなりました。
結果過去G1で2着ホルダーであったヴィルシーナがようやく勝利できました。それも2着とはハナ差の辛勝でした。積極的なレース運びをしての勝利でこの馬の力を示すものでした。今後はG1でさらなる活躍が出来ると思います。2着は昨年の覇者ホエールキャプチャ。近走の成績がよくなく12番人気(単勝)と人気薄でした。しかしコース適性、マイル適性で一日の長があるところを示す結果となりました。スタード直後の躓きがなければ一着もあったのでは思わせる内容でした。惜しい2着です。3着は一枠一番の先行馬マイネイサベルが入りました。前に位置できる。内枠である。この両方を見方に好走したと思います。力を出し切っての3着です。上位2頭とは大きな力差を感じ取れるレース内容でした。4着ジョワドヴィーヴル、6着ハナズゴールはレース前半戦で前に位置することが出来ず、直線はいい脚を使っていますが、勝ち負けには参加できていません。脚質的に今日は無理でした。3着のマイネイサベルと同じようにレース前半部で前に位置したドナウブルーは5着でした。この馬はレース前の発汗が非常に多く、興奮していたようです。その時点ですでに大きな減点です。5着が精一杯の結果だと思います。
今回のレースは逃げ馬不在の典型的な結果となりました。今後このようなことが想定される時の参考にしたいレースでした。
それでは皆さん GOOD LUCK (TY)