大阪杯回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

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 レースのペースとしては前半3Fが36.7秒、後半3Fが33.7秒と前半スローで後半速いレースでした。レース上がり4Fが45.3秒で、前記の上がり3Fが33.7秒ですので、後半4Fあたりですでにペースアップしていたことが分ります。勝馬等が直線向く前に少し仕掛けたので、直線だけのヨーイドンではなく、少し早めのスパートとなりました。しかし勝馬の上がり3Fが33.0、2着馬が最速の32.9と限界スピードでの直線勝負となりました。


レース全体としては前半遅く、直線ヨーイドンの日本独特のケイリン型ペースでした。以前からの私個人の懸念材料である海外で通用する競馬ペースではありませんでした。各馬目標が先にありますので、仕方ないと思います。

その目標ですが、オルフェーヴルがおそらく宝塚記念。ショウナンマイティ、ダークシャドウが香港のクィーンエリザベス。エイシンフラシュがマイルの安田記念。ヴィルシーナもマイルのヴィクトリアマイル。と一応の目標を持っての出走でした。(これは私の知っている情報での話しですので、確定ではありません。正確には未定です。)各馬おそらくこのような目標に向けての競馬であったと思います。特にオルフェーヴルは昨年と同様にフランス凱旋門賞を秋の目標に置いての本年第一戦です。どのようなレースをするか興味がありました。


勝ったのは、断然一番人気であったそのオルフェーヴル。完勝でした。直線少し内にササッたのがマイナスでしたが、本年最初のレースとしては90点ぐらいの点数は与えられます。特に直線向く前に少し仕掛ける積極的なレース運びは高評価できます。


2着はそのオルフェーヴルを道中後ろよりピッタリマークしたショウナンマイティが直線よく伸び確保しました。ただこのピッタリマーク戦法はマークしている相手が自分より弱いならば(そのレースで道中力を消耗している場合)勝てますが、そうでないと勝てません。しかし以前より指摘している通り、2着にはもっともなりやすい戦法です。


逆に3着のエイシンフラッシュは道中は勝ったオルフェーヴルより前に位置して、直線はオルフェーヴルに寄られながらも、よく我慢していました。この積極的なレースは(勝ちに行くレースと言えます)往々にして1着が無ければ、3

着以降になってしまいます。この春はマイルを最終目標としているみたいなので、非常に価値のあるレースであったと思います。


同じように牝馬マイルを最終目標としているヴィルシーナ(6着)も悪くないレースであったと思います。


このように各馬先の目標に向けてのレースですので(もちろん勝ちたい思いを込めての出走ですが)勝馬検討の段階でどのようなレースが目標なのか、調べることは、その馬の展開(レースの仕方)を予測する上で非常に役立ちます。


追記 ジェンティルドンナのドバイシーマクラシックでの2着は残念でした。レースのペースに巧く乗れていなかった印象を持ちました。(外々を掛気味に息つく暇もなく)これがよい経験となり、大目標のフランス凱旋門賞での勝利となればと思います。頑張れジェンティルドンナ。


後記 エイシンフラシュが香港クィーンエリザベスでショウナンマイティが安田目標だったみたいですね。失礼しました。          

それでは   皆さん  GOOD  LUCK  (TY)