レコードに0.3秒と迫る速いタイムでの決着となりました。この馬場状態ではレコード以上の速いタイムとしての価値があります。
こうなると直線一気に脚を使ってゴボウ抜きなる戦法は使えません。
速い速度を道中は維持しつつ、なお且つ前に位置してロスなく運ばないと、勝機は巡ってきません。
その中で1着したニホンピロアワーズは前半4番手に位置していました。4番手といっても、一頭エスポワールシチーが他馬を離して逃げ、2番手にトランセンドとホッコータルマエの併走。差の無い少し後ろに本馬ニホンピロアワーズがレースの前半、中盤は位置してレースを進めていました。
そして直線入り口より、徐所に仕掛けました。仕掛けるがけっして追い出さず、ゴール前1ハロンよりやっと追い出しました。この馬は以前から、少しでもはやく抜け出すと急にソラを使い、失速するケースが多々ありました。そのあたりを酒井学騎手は考えての騎乗で、ファインプレーであったと私は思います。
またこの馬は中間の調教時計も全て叩き一杯でした。この調教方法もこの馬の悪いところの矯正(ソラを使う)と最後は目一杯伸びなければいけないとの教えになっていたのではないでしょうか。
陣営の策が功を奏した見事な勝利でした。
続いて2着はワンダーアキュート。この馬の最大の特徴は前半3Fと後半3F(上がり)をほとんど同じタイムで走ることです。今回も前半3F=36.6、後半3F=36.4とほとんど同じでした。この前のこのブログでも紹介しましたゴールデン比率が、このレースの当該過去レースでも前半後半のタイムがほんんど同じ馬が上位入線し、この馬自身の当該コースでのゴールデン比率(後半3F÷前半3F)も1.003とほとんど前後半3Fが同じでした。この馬自身の最大特徴を今回も発揮して、キッチリ2着を確保しました。
我社有料Webサイトに掲載しているこのゴールデン比率ならびにホットコーナー指数は本当によくレースの本質を突いたものです。活用すれば必ずよい結果を齎します。自画自賛した今回の結果でした。
少し疑問符が付いたのが一番人気のローマンレジェンドです。直線はいつものように狭い所を外より、よく追い込んできていました。しかし残り一(ヒト)ハロンのここぞの時に、Mデムーロ騎手が腰を落として叩き追い出すと、逆に速度が上がらず、鈍い脚色となりました。
レースの其れまでは鞍上のMデムーロ騎手の指示に泣く泣く従がっていました。この瞬間に「ヤメタ」となったのでしょうか。いつものこの馬らしい素晴らしい勝負根性は見られませんでした。
この馬は岩田騎手に惚れ過ぎていて、他の騎手では無理なのかもわかりません。私の目にはそのように映りました。岩田騎手がまた騎乗すれば変わるかもわかりません。残念な結果でした。
それでは皆さん GOOD LUCK (TY)