第32回ジャパンカップ回顧 | 競馬ブック CPU泣き笑い 

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 皆さんJCはどうでしたか。私の狙った馬はこなくて又もやの負けです。(個人予想ですよ。我社CPU予想はもちろん当たっています。)


さてこのJCですが、直線はジェンティルドンナとオルフェーヴルの追い比べで、あたかもマッチレースのような息詰まる接戦となりました。


結果ハナ差でジェンティルドンナの勝利となりました。


このシーンは非常に今後も記憶に残るものとなりました。


非常に良いシーンでした。


しかし今回のJC全体を総括すると、まず勝ちタイム2:23:1ですが、この日の他のレースでも我社推定勝ちタイムより、約一秒以上速いタイムでのレースが芝では続出していました。その勘定からいくと我社推定勝ちタイムが2:23:5でしたので、2:22:5では少なくとも走れる馬場であったと思います。


勝ちタイムからは非常に凡庸な凡戦となってしまいます。タイムが重要ではなく勝つことが重要だ。そのことは重々承知しています。しかし敢えての提言です。


この勝ちタイムが遅くなる原因は、いつでもスローペース(前半、中盤)にあります。


今回も確たる逃げ馬不在で、レースラップとしては前半3Fが35.8.後半3Fが34.7でした。そのラップもビートブラック一頭が出したラップ(前半、中盤)で、主力の第2集団はもっと前半遅いものでした。


上位入線馬の前後半3Fのタイム一覧を示すと

1着 ジェンティルドンナ 36.1-32.8

2着 オルフェーヴル   37.1-32.9

3着 ルーラーシップ   37.0-32.7

4着 ダークシャドウ   37.2-32.8

5着 フェノーメノ     36.3-33.5

このような数値でした。前半が非常に遅いので1着~4着までは、上がり3FはMAX値に近い値となっています。


ゴール前3F地点(600㍍手前)での位置取りでほとんど着順が決まります。


自転車競技種目の(ケイリン)のような直線ヨーイドンの競馬であり、なお且つ足をふむ位置が他馬より前の馬が上位に着ています。(上がり3Fが1着~4着までほとんど同じMAX値)


このことを皆さんどのように思いますか。


私は日本競馬の更なる飛躍。国際舞台で今以上に活躍する強い馬作りとは決してならないレースであったと敢えて言わせて貰います。


日本競馬の本当の質向上を考えるならば、その距離でのMAXと思われるスピードが求められて然るべきではないでしょうか。


これは競馬では出来ないと思いますが(特に日本の)マラソンのペースメーカーのようなある程度のラップで先導するものが必要です。


その為の現実的な方法は、出走各馬(陣営)の意識。競馬関係者の意識向上(主催者も含めた)が必要ではないでしょうか。


今回のレースは見るものに感動を与える素晴らしいレースでした。


しかし敢えて苦言を呈するならば、このことです。


凱旋門賞でのオルフェーヴル惨敗の本質もこのあたりに有るのかもわかりません。


本年もまだまだG1は続きます。


それでは皆さん GOOD LUCK (TY)