鳥居祐一 青春出版社 1429円

 お金持ちにお金が集まる訳を原理原則から説明し、かつ具体的事例も豊富に書かれている。お金は貯め方ではなく、使い方、である。リーズナブル(単に安いのではなく、価格相応)であることが重要であり、短絡的な節約論ではない。むしろ効果的にお金を使うことで、お金が循環しても自分に戻ってくることを狙っている。もちろん、この本を読んだだけで、即お金が転がり込んでくるわけではないが、少なくとも読む前以上には幸せに生きることが出来そうな気にさせてくれる本である。お金に限らないが、成功者としての身の振舞い方を兼ね備えることこそが必要であり、成功者となったら振舞うのではなく、そうなるからそのように振舞い続けていることが、成功の秘訣(成功することを保証するものではない)なのである。★★★★★

大橋悦夫 佐々木正悟 日本実業出版 1500円

 仕事を速く進めるための原理とアイディア集。目次を見ると順序良く本書が構成されていることが分かる。まず、仕事を速くすすめるためのコツは「取り掛かること」。仕事を始めるまでのロスは想像以上に大きいものだ。そして、「段取りを整える」ことによって、やるべきことを把握し、「スピードアップ」する。大きな仕事になればなるほど、このプロセスは必要である。大きなことでも、即実行可能なタスクまで細分化することが、仕事を進めるコツである。また、時間の把握も大切だ。人は1時間以上になると正確に時間を把握できない。時間は分単位で把握することで、進捗具合をリアルタイムで把握することができる。本書において、重要なことは全体の1/5程度だが、核心的なことが述べられれおり、一読の価値はあるかもしれないが、あくまでも斜め読みで十分な内容である。★★★★☆

原尻淳一 小山龍介 東洋経済新報社 1500円

 本書のサブコピーにある通り、「今日すぐ役立つ仕事のコツと習慣」。仕事を進めるにはコツがあり、そのコツ集とといえばよいであろうか。情報管理術・時間管理術・整理術・思考術・発想術・意思決定術などにジャンル分けされてアイディアが掲載されている。それらのアイディアは断片的であり、一貫性のあるものではないので、自分にとって必要なものだけを流用すれば良い。体系的に書かれているわけではない一方で、具体的なアイディアの1つ1つがそれほど優れたものとは思えない。あまり多くを求めず、2つ3つでも良いから新しい仕事のコツが見つかればよい、というぐらいの期待で読むほうがよいであろう。

★☆☆☆☆

小山龍介 東京経済新報社 1500円

 生産性を高めるための時間管理法。具体的アイディアが数多く紹介されている。よくある類の本だが、本書の特徴は、体系的にまとまっているタイプではなく、むしろ実行可能なアイディアを集積させたタイプである。従って、この本に書かれている時間管理のコツを全部実行する必要は全くなく、人それぞれにあったものを取り入れてみるのが良いであろう。パラパラと飛ばし読みをしながらも、タイトルやボールドされた箇所だけを読み拾えば時間をかけずに本書を網羅できる。読みやすく編集されており、時間をかけずに読むべきこの種の本としては良書の部類に入るといって間違いないだろう。

★★★★☆

D・カーネギー 創元社 1600円

 原書は"HOW TO STOP WORRING AND START LIVING"、つまり「悩みをやめて生きる方法」である。そのタイトルの通り、悩みのない人生を送るための方策がいくつも書かれている。世の中には「悩み」に悩まされている人があまりにも多くいる。「問題」はあれども、それを「悩み」にしてはならない。悩みは人の心身の両方を蝕む。「悩み」の本質に迫り、対処法を知ることで快活に生きられるはずだ。ビジネスマンに限らず、すべての人にとって一読の価値のある良書である。

★★★★★