藤本篤志 新潮新書 680円
 営業成績の悪さはの原因は、営業マンの能力ではない。営業件数が多ければ多いほど成約の可能性は高くなる。つまり「成約件数/営業件数」とするならば分母を大きくすることに注力すべき、ということである。営業成績改善のためには、営業マンの稼動状況を改革する必要がある。筆者の提唱する方程式「営業結果=営業能力×営業量(営業時間-怠慢時間)」を用いて表現するならば、営業量を増やすことは、無駄な時間を省くことであり、それが即効薬なのである。営業能力を磨くことは、難しいことで、無駄に終わることが多い。営業研修などに担当者を派遣したところで、成果など上がらない。個々の能力も簡単に上がるものではない。営業量を増やすことの重要性を再認識し、カリスマ営業マンの獲得などという幻想から脱却するべきである。本書の主旨はこの1点に集約されているといっても過言ではない。この点を再認識するためには一読の価値はあるが、それ以上の内容はない。

★★★☆☆

本田直之 東洋経済新報社 \1450


 一生懸命働いても成果が上がらない人たちがいる。一方で要領よく物事をこなし結果を出し続けている人たちがいる。この違いは何か?本書には、少ない労力でより大きな成果をあげるDoing More With Lessという概念を追求するための取り組みが書かれている。より大きな成果を生み出すためには、今以上に頑張る、ではダメである。自らの行動に対する考え方を変えなくてはならない。筆者は「労力・時間・知識・人脈」の4つの要素に分解し、それぞれの具体的な解決事例を紹介している。その中には、なるほど、と思わされることが多く、また心構え1つだけで、実行できることが多く参考になる本である。

★★★★☆

本田直之 東洋経済新報社 \1450


 読書を自己投資と捉えることを前提にした、ビジネス書を効率的に読みこなす読書法。速読ではなく多読を勧める。飛ばし読み、斜め読みを推奨し、簡単に言えば全体の20%を吸収できれば良いと割り切るということ。一字一句すべてに重要なことが書かれているわけではないのである。目次等から粗筋を想定し、必要な部分だけ読み広い、あらかじめ設定した制限時間に読む切るようにする、などテクニックが多く書かれているが、自身に合ったものだけを採用すればよいだろう。本を読むことは、自己投資することであると理解しつつも、「時間が無い」との理由で読書から遠のいている方にはお勧め。読書を気楽にしたい気分にさせてくれる本である。


★★★★☆