唐土新市郎 扶桑社 952円
社長というものに限らず、トップとは孤独なものである。それゆえ独善的な考えに陥ってしまう危険性を孕んでいる。その危険性を、楽しい物語仕立てで書き上げているのが本書である。自分の能力を過信し、自分で仕事を抱え込みすぎてしまう。その結果、社長が本来やるべき、社長にしか出来ない仕事ともいえる中長期的視野で物事を進めていくことが出来なくなってくる。自分が陥っている悪循環に気がつかず、社員の能力の無さを嘆く・・・。そんなトップは意外に少なくないのではないか。平易な文面で、120ページ強のコンパクトな量に収められており、さっと読むには悪くない本かも知れない。不遇な社長、しかしながらその原因は自身にあるのでは、と心あたりのある方にはお勧めである。 ★★★☆☆