・「レールから降り自分の足で歩いている人間は、それぞれの動機と常に正面から向き合っている。
そこには年功序列組織特有の、ある種の暗さのようなものが微塵も感じられない。
将来のために歯を食いしばって耐えることはあっても、それはあくまで自己実現のためだ。
けっして「定年まで飯にありつくため」にいまを生きているわけではないのだ。
かつて年功序列制度のもと、一定の何かを諦めることで人は安定と豊かさを手に入れてきた。
その何かとは、人によってさまざまだ、ある人にとっては夢であり、生きがいであり、才能でもある。
本来、生まれながらに持っていたものだ。
日本人の多くは、それを自分の胸の奥にしまい込んだまま、日々うつむいて暮らしている。」