『君のクイズ』
小川哲
朝日新聞出版 2022年10月30日
「クイズとは必然的に参加者の人生についての競技だ」
あの超人的な回答は、ヤラセ?魔法?それともクイズだったのか。
⋆
「クイズをやらない人にとって、『答えを思い出せなかった』というコメントは不可解だ。」
「クイズプレイヤーは答えがわかってから押すのではなく、『わかりそう』と思った段階で押す。」
-p. 92
「ルールが完全にわかり、計算を終えてから推しているようでは、他のプレイヤーに後れを取ってしまう。」
-p. 101
「クイズに正解することは、その先に自分がまだ知らない世界が広がっていることを知るということである。」
-p. 134-135
「世の中のほとんどのクイズには答えがない。むしろ、答えがある一部の問題だけを切りだしたものが、俺たちがやっているクイズという協議なのかも知れない。」
-pp. 145-146
「僕がクイズを続けることができたのは、クイズによって僕自身を肯定してもらえたからだ。」
-p. 173
⋆
クイズが主題ということもあり、読み始めてしばらくは
『スラムドッグミリオネア』
とその原作
『ぼくと1ルピーの神様』
を彷彿とさせる構成のように感じたが、読み進めるにつれて共通点はありながらも似ていないことがわかる。
表題に「君のクイズ」とあるが、「僕のクイズ」でもある。競技クイズに挑む多くの人と、日々自らのクイズと向き合う全ての人に疑問を投げかけ、気づきを与え、希望と勇気を与える物語、それぞれが日々自分の思うクイズと向き合えばよいのだと教えられた気がした。
読み終えて、そうか、この作品はあの
『地図と拳』
の小川先生の作品なのだと改めて気づく。件の鈍器本とは厚さも何もかもが違うが、こちらもとても面白い。興味深いテーマで、テンポも良く、文章も読みやすくてわかりやすいのでどんどん読めてしまった。本屋賞6位、なるほど。
A popular quiz player hit the correct answer to the question which haven’t yet been announced on the live show. Is the show fake? Does he have ESP?
While there is a lot of speculation about the superhuman deeds, co-starring player launches an investigation.

