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『地図と拳 』
『君のクイズ』の小川先生の
『嘘と正典』
小川哲
早川書房 2019年9月20日
表題作のほか、
・魔術師
・ひとすじの光
・時の扉
・ムジカ・ムンダーナ
・最後の不良
など6つの不思議なお話が収められた短編集。
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「歴史はときに、重大な二択に迫られる。開戦か、非戦か。暴力か、非暴力か。正直か、嘘か。大統領でなくても、皇帝でなくても、その判断を誤ることがある。」
-p. 264
「人類はどこまでも自己中心的で、世界のどこかでは常に戦争が起こっていた。歴史とは、嘘と迫害の堆積物だった。」
-p. 277
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奇術、競走馬、歴史、音楽など、さまざまな主題で繰り広げられる独特で濃厚な世界、どのお話も読み始めこそ自分が何を読んでいるのか、読ませられているのかわからなくて戸惑うが、しばらくするとすっかり引き込まれてしまう。
馴染みのない内容だったり、構成が謎めいていたりするので、分量の割には読むのに時間はかかったが、主題がさまざまなら読後の味わいもじんわり、爽快、「そうきたか!」とさまざま。一話読み終えるたび「このお話がいちばん好き」と思えてしまう。一冊で何度も美味しい作品。
かおりんさん、面白い作品をご紹介いただきありがとうございました。私は好みでした。
As recommended by @kaolinebd , I read collection of short stories written by Ogawa Satoshi. All of six stories may be classified as science fiction or fantasy and are so mysterious that readers would wonder what they are going to read. Some readers may say they are not easy to read or do not have surprising ending, but I found them profound and tasteful.
