黒木あるじ編著「怪談四十九夜 断末魔」
もうシリーズも8冊目だそう。
参加させていただいて手前味噌になるが、ほんとにレベルの高いアンソロジーであると思う。毎回、〆切前には青息吐息の私だが、見本誌は純粋な読み手として、一怪談ジャンキーに立ち戻って拝読している。
印象的だった話を下記に。
つくね乱蔵/小川さんの願い いずれにせよ異能持ちなのだから、ネガティブなことのみに使用するのはもったいない!
我妻俊樹/ブンブン 意味不明さと奇妙さとが際立つ作品。切りっぱなしのようなラストの余韻も良。
鷲羽大介/消えた僕 想いがそこに残っていたのだろうか…。
冨士玉女/アがなく 伝えたかったが伝わらなかった、忠告がやるせない。
川奈まり子/サコシン 怪異のタイプ自体はありふれているかもしれないけれど、それを見つめ考察する著者の眼差しがあたたかく、こころよく感じられた。
黒木あるじ 連作のため、一編のみを切り出してどうこう言うのは難しいが、ラスト「資料」の謎解きにはハッとさせられた。
小原猛/はらのなか ええ話や…毒をもって毒を…のようでハラハラしながらもスカッとする。
小田イ輔/猿と煙 煙ながら、ずっしりと存在感のある怪異!
黒史郎/レストランにて 微笑ましかった様子が鮮やかに裏返るラストに慄く。