鈴木捧「実話怪談 花筐」
竹書房の怪談マンスリーコンテストから誕生した、驚異の新人!
新味ありバラエティに富んだネタ、読みやすく端正な文章が魅力だ。過度な修飾のない淡々とした描写が、却って恐怖を盛り上げてくれる。
印象的な話を下記に。
「登山の思い出」ショッキングながら、いい話。
「バス」怪異自体は割と見かける(?)ものながら、なぜそのバスが異様かの説明が簡潔かつわかりやすくてグッときた。
「石へそ」妖物モノで新しい。
「逆の二階」タイトルでバラしてしまうのはもったいない。そちらで暮していてくれたらいいよね…。
「猫は瞬間移動する」不思議かわいい。
「獣」不条理に、もやもやした不安に包まれていく感触は、我妻俊樹作にも通じる読後感。
「ゲルニカ」ひょっとして、守られているのだろうか??