伊計翼・ほか「現代怪談 地獄めぐり 無間」 | 読書日記PNU屋

伊計翼・ほか「現代怪談 地獄めぐり 無間」

現代怪談 地獄めぐり 無間 (竹書房文庫)
響 洋平 ありがとうぁみ いたこ28号 深津 さくら 伊計 翼
竹書房



深津さくら/怪異描写に生々しい迫力があり、いま怪談界で注目の新星!(…と、私は思っている)ただ体験を語るに終わらず、問いかけの形で恐怖を普遍化してしまう展開が恐ろしい。
どれも良かったのだが、とくに「中古物件」の怪異の動きがひときわコワい!


いたこ28号/オーソドックスな怪談が続いたが、ラスト「青木ヶ原樹海」の死体描写、怪異の気味悪さが目をひいた。


伊計翼/うっかり‘つばさ’と読みがちだったが、お名前の読みは“たすく”さん。安定したネタと筆力で魅せる。
「肉じゃがの匂い」この怪異の迷惑さといったら。こんな理由で苦手になったら恐ろしい。
「お前から」因果は明かされないのだが、そのミステリーテイストがたまらない。怪異つよい。
八月二十一日」いったい何をしたのか気になる…!


響洋平/よどみなく流れてリアル。
「裏山」じわりと切なく、物悲しい。
「和室」シリアスな雰囲気が一変する驚愕のラスト!


ありがとう・ぁみ/よどみない語り口でグイグイ読ませる。
「葬儀場にただよう」ほっこりいい話と思いきや、落差がスゴかった。