村上由美「アスペルガーの館」
アスペルガーの館 村上 由美 講談社 2012-04-03 Amazonで詳しく見る |
幼い頃、自閉症と診断され、療育を受けてきた著者が、成人してからアスペルガーと言われた伴侶と巡りあい、共同生活してゆく記録。
著者の自分史というか、日記みたいなノンフィクションである。
幼少時代よりの心情や出来事が詳細に記録されており、個人的に過ぎて、ここまで書いてしまってよいのかと、どぎまぎするような描写もある(恋人と初めて結ばれるシーンとか…)。だが、このような詳細な記録こそが、同じ症状に苦しむ人々の参考になるのではないか、と感じた。
旦那さんは、確かに気のきかない面こそあれど、おおらかな癒し系キャラで、末長くお幸せに、と祈りたくなるのだいだた。
p.s.初対面最悪だった猫にゃんが、巻末の写真では著者の腕におとなしく収まっていて、ほんとに良かったなあと思った。