綾辻行人「奇面館の殺人」 | 読書日記PNU屋

綾辻行人「奇面館の殺人」

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)奇面館の殺人 (講談社ノベルス)
綾辻 行人

講談社 2012-01-06

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 急に体調を崩した作家の身代わりとして、奇面館に泊まりに行く鹿谷。中村青司の館でまたも殺人が起きてしまい…雪の館ミステリー。

 館の中では仮面で過ごすため、誰も信用できなくなる系の雰囲気を楽しめた。導入部は抜群に面白く、犯人が被害者の指紋を始末するところなどゾクゾク興奮を覚えるほどの迫力があった。

 残念ながら、後半にかけてはどうしても説明文が多くなってしまい、物語としてのテンションは下がっていく印象。
 とくに、とある偶然については信じられず…それはさすがにないだろうと思うのであった。