山本弘・トワイライト・テールズ
トワイライト・テールズ 山本 弘 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-12-01 Amazonで詳しく見る |
怪獣が多発する日本では、出現する怪獣をMM分類し、迎え撃つ気特対が設立されていた…怪獣がリアルな世界を描く短編集。
「生と死のはざまで」スイートのち、ビターなお話。彼は果たして幸せだったんだろうか。
「夏と少女と怪獣と」最初は驚きと悲しみ、続いて爽快な気分になれる素敵なお話。怪獣には迷惑だったかもしれないが…。
「怪獣神様」少女の目の前に現れた怪獣は、神様と名乗って…これは悲しい。悲劇だけで終わらず、希望も残るのだが、重い重い話だ。
「怪獣無法地帯」コンゴで怪獣に襲われる白人たちを助けたのは、女ターザンのような少女だった!?
スケールといい展開といい、本編が本書の白眉と思う。ネタバレゆえ伏せ字にするが、●ン●コン●と●ャミ●へのオマージュが出てくるのもイカス。
単発でも読めるが、「MM9」「MM9 invasion」と共通する世界観であり、一部登場人物もかぶっているので、シリーズを順に読むのがおすすめ。