小説を面白くする要素には、いくつかあると思う。
ストーリー展開はもちろん、取り上げる題材、文体、キャラクターなど。
これら要素の中でも、とりわけキャラクターが素晴らしいのがこの小説。
- 砂漠 (新潮文庫)/新潮社
- ¥853
- Amazon.co.jp
誰もが(特に男性)が経験するだろう、
大学時代の非生産的な日々。
その日々をきれいに磨き、彩りを加えた小説。
そして、その生活にアクセントを与える個性的なキャラクター。西嶋。
主人公である北村の視点で描かれるからこそ、
西嶋の破天荒で何事にも動じず、自分を貫く姿が、
スポットライトを浴びて描き出される。
僕自身は、大学生の頃、早く社会人になりたかった。
何も生み出していない現状が嫌で、
社会人になれば明るい未来があると思っていた。
大学生のころの、非生産的な毎日。
ありあまる時間と体力。
友達と会っては、真面目に授業を受けることもなく、
ぐだぐだと煙草をふかす。
振り返ると、とても懐かしい。
それら日々が素晴らしかったのではないかと、
小説と自分を重ねて、脚色されていく。
西嶋のキャラクターに勇気をもらえる一冊。
なんだか何でもできそうな気持ちになってしまいます。おすすめです。
本日は「居酒屋本屋」にご来店いただき、
ありがとうございます。
もしよろしければ、別の記事もご覧下さい。