004. 『響きあう脳と身体』 (茂木健一郎 × 甲野善紀)
元プロ野球の桑田選手なども習っていたという、古武術で有名な甲野善紀さんの本が読みたくて、
手にとった一冊。
対談形式の本はあまり得意ではないのですが、この本は 「身体」 の専門家である
甲野さんと、「脳」 の専門家である茂木さんの、両方からの視点・考え方が
豊富に盛り込まれていて、目からウロコな内容が盛りだくさんで、とても面白かったです!
学識高いお二人の対談ということで、未熟な私にとっては途中ついていくのが精一杯な箇所も
ありましたが、人間の本質を考えるのに最適な一冊だと思いました。
子育て中の方や年配の方も、大変参考になるのではと思います。
●メモを取った箇所●
・生命の危機を感じるとものすごい力がでる (火事場のバカ器用)
極限状態でリミッターがはずれて、限界までの能力が引き出される
・才能を発揮できない人とは、自分で制約をかけている人である
・常に現状を否定し、次の段階を模索しようとしている人は、
止まることなく変化して伸びていく
・(甲野さん) 「スランプの経験はない。なぜなら、自分でできた程度のことを
良いと思ったことがないから。」
(例えば、野球の選手も、”3割打てたから良い” と満足するのではなく、
”どうして3割しか打てないんだろう” と考えることが大切)
・はかりしれないエネルギーは、人間の中に眠っている。
(例:関が原の戦いの際、畑仕事をしていた農民たちは、その場で鍬を放り出し
飲まず食わずで数日かけて合戦の場へ走って向かい、すぐに戦をする体力があった)
・遊びの中に学びがある。
野山で遊ぶと、想定外のことが起きるので、発想の豊かさ・トラブルの納め方・人としての
基本的な力が身につく
・小成は大成を妨げる最大の要素 (小成で満足してはいけない、ということ)
・二つとない命を何かにかけるから、生命が高揚する。
命を安全に守る では、命の輝きが鈍ってしまう。
・前の感覚を捨てて、先に進んでいく感じ。 だから、頭打ちにもならないし、
理想と現実の間で引き裂かれることもない。
常に 「今までよりまだまし」 で、稽古に退屈することはない。 (甲野さん)
・「誰がやるか」 という要素は、コピー不可能
(=誰かの真似をしてやろうとしても、決してその人と同じオーラは出せない
例:ビートルズのコピーバンドが、いくら正確にコピーをしたとしても、ビートルズが持つ
オーラやエネルギーまでコピーすることは不可能)
・自分の中に眠っている能力を、どう発現させて仕事の分野に使える形にしていくか
・自分の中に残っている何かを発酵させて言葉にしていく方が
伝わることがある
(例: 松尾芭蕉の「奥の細道」は、実際は旅から帰ってきた後に書かれたもの。
経験したことを熟成してから書くことで、より良いものになることもある)
・「自分のやっていることは、自分が生きているという原点と結びついているんだ」
と思える人は、絶対に(やっていることに対して)飽きない
