風邪をひいてから、
どうしてもあったかいものが欲しくなって、
そんな気持ちになる本がないかな、
そう言って読書家の大先輩に言ったら、
長編の苦手なわたしに
近藤紘一さんの「夏の海」を読むといい、
と薦めてくれました。
初めて聞く名前だったので、紙に書いてもらい
それを持って、本屋さんに行きました。
「目撃者」というエッセイ集に納められている
短編小説?といっていいのでしょうか。
エッセイといったほうがいいのでしょうか。
人が人を愛おしむということは
こんなにも美しく感じられるものなのか、と
初めて感じました。
そしてそれを作り出しているものの
”成分”は、日常のささやかな情景の中に
あるということを、感じました。
今までに感じたことのない感じの素敵な読書体験でした。