沖縄へ移住して4ヶ月ぐらいたった頃、体調に異変をきたした。

少し前からどこが悪いわけではないが、なんとなくおかしいと思っていた。

 

そんな10月のある日、東京から広島に出張に行く時だった。羽田空港に向かうために、モノレールに乗った。モノレールの中で、目が妙にチカチカしだした。

これは、今までも何度か経験していたのだが、それと同時に動悸が始まり、たまらなくなった。なんとか空港に到着し、チェックインして航空会社のラウンジに入るものの、どうにも収まらない。

そこで、飛行機をキャンセルして、とにかく家に戻ろうと思った。

 

この日を境に、自律神経がおかしくなって、動悸がしたり、瞼が痙攣したり、胸が苦しくなったり、汗が止まらなくなったりした。初めての経験だった。

 

しかも、その翌々日は、仙台で講演が待っていた。キャンセルするわけにもいかず、ドキドキしながら新幹線で向かった。

その後も、セミナーや全国規模の勉強会で1000人の前で発表するなどの機会が続いた。また、クライアントとの打ち合わせもそれなりにあった。

とても辛い数ヶ月だった。

 

しかし、この時に気付いたことがあった。

それは、

どんなにつらくても人前に立つと、その瞬間はそれを忘れられるということ。

人の役に立っていると感じられる瞬間は、どんなに辛くても元気になるということ。

 

人は、人から必要とされていることを実感したり、人のために何かをする時に一番力が出て、元気になるということが実体験でわかった。

その時のエネルギーは、腹の底から湧いてくるような感じがした。

精神的に辛い時は、気が頭の方にいっていて、体の重心が上の方に感じれる。だから、ふわふわしてどっしり感がない。

こういう状態の時は、不安なことばかり思い巡ってきてしまうから、なおさら辛くなる。そんな時は、エネルギーの塊を肚のあたりに落として、重心を下げてあげないといけない。

そのために、瞑想したり、腹式呼吸したりするのだろう。今風にいったらば、マインドフルネスの状態にするのだと思う。

それが、一瞬にできるのは、「人から必要とされている感」を感じ時や、頭で損得を考える時ではなく、心で感じて純粋に人のために行動をしている時なんだなぁと実感した。

 

一方で、この数ヶ月間、心身は辛かったけれども、通常通り、東京と沖縄を往復しながら、仕事をひとつもキャンセルすることなく、乗り切ることができた。それは、僕に大いなる自信を与えてくれた。

 

人間は、どんな時にもそこに学びと気づきがあるもんなんだなぁ。