ある時、コスモが「改装工事の資金調達にクラウドファンディングを利用しませんか?」と言ってきた。

僕もクラウドファンディングには興味があった。

しかし、には自己資金でも何とかなるかなぁという思いもあった。

そんなことで少し悩んだが、彼がせっかく提案してくれたので、その案に乗ってみることにした。

 

クラウドファンディングは運営会社に手数料も取られるし、お礼の品の発送作業やら何やらで、作業量の割には手元に残るものは少ないとも聞いていた。

 

しかし、クラウドファンディングすることで、広く世間の目に僕らが触れることになる。

それが、いい広告宣伝になるし、援助を頂けるのであれば、内装にも想定よりお金がかけられるとも思った。

 

早速、クラウドファンディングページの文書のライティング作業にとりかかった。

原案はコスモが作ってくれた。

そういうことも積極的にやってくれるのか、頼りになるなぁと思う。

 

次の日、

「できました!」

と持ってきてくれた。

どれどれと見せてもらう。

パソコンの画面上でさーっと読む。

 

「・・・・・」

「ひどい、ひどすぎる・・・」

言いたいことは何となくわかるが、構成が支離滅裂で結局何を伝えたいのかわからない。

 

どうやらコスモは作文が苦手のようだ。(笑)

 

結局、僕が8割方書き換えることになった。

でも、人はそれぞれの得意分野があるのであって、彼が文章中に数多くの写真を入れてくれた。

その写真がどれもいい感じだった。

 

そんなこんなでクラウドファンディングがスタートした。

 

目標額は100万円。

「1万円くらいしか集まらなかったらどうする?」なんて言いながら、開始のボタンをクリックした。

どきどきしながら、1分おきに誰か援助してくれたかなぁとPCの画面を見る。

そんな簡単に支援してくれるわけがない。

当たり前なのだけれど、「あ〜」と残念がる。

横で妻が「パソコンの画面ばかりみないで」と怒っている。

そのくらい落ち着きがなかった。

 

開始して1時間くらい経った時、最初の一人が支援してくれた。

普段から僕もコスモもお世話に成っている人だった。

第1号がそんな人だったのも嬉しかった。

 

それからは、あれよあれよと援助を頂き、結果、目標の100万円は開始から24時間経たないくらいで達成してしまった。

 

始める前は、「1万円だったらどうしよう」なんて言っていたのに、こうなると人は欲が出る。

目標額をストレッチしようということになり、一気に2.5倍の250万円にあげて、継続することにした。

 

さすがに、250万円は厳しいかなぁと思っていたが、何とか終了日直前で達成することができた。

最終的には255万円だった。

 

終了後、支援いただいた方のリストを見てみる。知らない方のお名前がたくさんある。

僕らの想いに賛同していただけて支援頂けたのだと思うと、本当にありがたくてありがたくて、一人一人に面と向かって「ありがとう」と叫びたくなった。

何だが、熱く、肚の底からエネルギーが湧いてくような感覚だ。

 

もちろん、リストの中には、知人の名前も多くあった。

中には、最近縁遠くなっていた人の名前も。

そんな名前を眺めていると、今度は、じーんと胸いっぱいになってきた。

 

この時、嬉しさには、二つの感覚があるということを知った。

255万円というお金。もちろん、物理的に助かる皆さんから贈り物だ。

でも、クラウドファンディングをやって感じたことは、お金と同じくらい、もしくはそれ以上に支援頂いた皆さんの「心」を嬉しく感じた自分がいることだった。

 

そのお金を通して「頑張れ」っていう気持ちが嬉しかったし、それがとてもとても強く僕らの背中を押してくれたのだ。

 

クラウドファンディングのサイト

https://camp-fire.jp/projects/view/28587

 

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