カフェを始めてよくよく思うことがある。

 

これからの世界は二つの生き方にわかれるのだろう。

何かの分野を専門特化し、どんどん深めていく生き方。

もうひとつは、いろんなことを同時にやっていく生き方。

 

そのどちらを僕たちが主体的に選択していくのかが大事だと思う。どちらの道に行ってもいいのだけれど、ポイントはそれを自分が主体的に選択するということ。

 

そして、後者の生き方に僕は強く惹かれる。

カフェをやってからは特にそうだ。

 

カフェの仕事は好きだ。

コーヒーを淹れる瞬間、その一瞬に集中する。

湯を含んだ粉はプクッと膨らみ、艶やかに輝きを放つ。

そして、ツヤが少し落ち着き始めた頃に、次の湯を注ぐ。いい香りに包まれる。

そんな瞬間がとてもたまらない。

 

こういう至福の時間をデンマークの言葉で、「ヒュッゲ(hygge)」というらしい。

ヒュッゲな瞬間を1日に何回も味わえ、それでお金がもらえる。素敵だ。

 

でも、僕はもっといろんな場面でそんな瞬間を味わいたいと思う。

違った場所で、違った人と、違った関り合いで。

それは限りなく自由で、自分らしいあり方の気がする。

 

きっと同じように感じる人も多くいるはずだ。

そんな人が集える場所を作ったら面白いと思う。

何を言っているのかというと、そんな新しい働き方を作りたい。

 

ひとつの仕事をずっとするのではなく、いろんな仕事をローテションする。

ローテションというのは、大企業にある配置転換のようなものではない。

 

午前中はカフェの店員。午後は、農業。明日は、ネイチャーツアーのアテンドなど。

時間や日によってやる仕事が違うということだ。

つまり、ここで働く人はいろんな顔を持っている。そんな生き方ができる会社って理想だ。

 

きっと、会社としてみた場合、生産性は低くなるだろう。

でも、そこに集う人の幸福度は確実に上がる気がするんだ。

今の僕にはまだそこまでの体力はないけれど、そんな組織を作っていきたいと思う。

考えるだけでワクワクしてしまう。

そして、これこそ本当の働き方改革だ。