◇日本の文学 5 樋口一葉・徳冨蘆花・国木田独歩◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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西洋化、近代化に急ぐ明治日本に生きた人たち。家と他人に左右される人を想い、自然を愛し…… 






◇日本の文学 5 樋口一葉・徳冨蘆花・国木田独歩◇



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樋口一葉



1.うもれ木



2.雪の日



3.大つごもり



4.にごりえ



5.十三夜



6.たけくらべ



7.わかれ道



8.われから



9.一葉日記抄

水の上(明治二十八年五月ー六月)

水のうえ日記(明治二十八年十月ー十一月)

水のうえ(明治二十九年一月)



徳冨蘆花



1.不如帰



2.自然と人生 抄

自然に対する五分時

写生帖



国木田独歩



1.源叔父



2.武蔵野



3.忘れえぬ人々



4.牛肉と馬鈴薯



5.富岡先生









9.女難






12.独歩吟


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「日本の文学5 樋口一葉・徳冨蘆花・国木田独歩」です(・∀・)


文スト10巻編。手帳に記されている予定第一に生きる男、国木田独歩は太宰の甘〜い誘惑にも耐えて鉄道に乗りますが、目の前で少女が不審物を手渡されているところに遭遇。それが爆弾だと察した国木田は間一髪のところで処理に成功しますが、被害者の少女はそこで泣き寝入りなどしませんでした。




この少女については次回述べますが、国木田はどうも女性に振り回されたり、翻弄されることが多いです。まさに「女難」。付け加えるとその作品の登場人物が「お幸」という名前であることと、少女の名前にも実は一字入っていることは多分偶然では無いでしょう。



本書に収録されている樋口一葉、徳冨蘆花、国木田独歩はそれぞれ1872年、1868年、1871年生まれなのでまさに近代文豪の走りです。さらにそのうち2人は早逝なので、作品という流れ星よろしく人々の心と歴史に名前を遺しては作家の卵を多く産みました。



文ストでも一葉姉さんと国木田は絡みが有ります。



同じく10巻から。何気なく次々回予告もしてますね←

さて、たっちーこと立原道造の正体が明かされた今、樋口一葉にも異能略があるのでは? と考えるのは的外れでは無くなってきました。それどころか彼女も別組織のスパイだった、でもおかしく無い。芥川に懸想してのめり込んでいるのは「ポートマフィア構成員樋口一葉」の性格であるが故の演技で徹底した仮面とか。そう考えると1巻で太宰に触れられてあわあわしたあの表情こそ「本物の」樋口一葉では……?



徳冨蘆花は名前だけ知っていて今回、初めて読みました。有名な「不如帰」ーーーつーかそれしか知らないーーーは陸軍元帥、大山巌の娘信子をモデルに書かれました。個人の幸福や意志よりも家や他人の都合の方が大事である風潮に嘆き憤る信子の言葉がそのまま浪子に引き継がれます。一葉や独歩も貧しい市政の人々の暮らしと哀しさを書いていますが、個人が幸せが顧みられないのに世界の幸福が得られるわけありませんよね。



しかしその一方ーーーだから、か?ーーー自然の描き方は色彩と詩情豊かです。彼ら文豪の眼に移る自然万物って本当に美しかったんだな、と思います。著作を持って赤城山や伊香保や武蔵野に行けば少しは当時の気持ちが味わえるかも?



「日本の文学5 樋口一葉・徳冨蘆花・国木田独歩」でした(・∀・)/ 

知識を溜め込む男、終末の予言を信じる……(*^o^*)/