ピーター・スワンソン No.3◇アリスが語らないことは◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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父の死について、「アリスが語らないことは」何? それは自らの過去、いくつかの死、そしてーーー






◇アリスが語らないことは◇ -All the Beautiful Lies-

ピーター・スワンソン 務台夏子 訳



大学生のハリーは、父親の事故死を知らされる。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。刑事によれば、海辺の遊歩道から転落する前、父親は頭を殴られていたという。しかしアリスは事件について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。──これは悲劇か、巧妙な殺人か? 過去と現在を行き来する物語は、ある場面で予想をはるかに超えた展開に! 圧巻のサスペンス。



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大学卒業を数日後に控えた夏、ハリーは父の訃報を受け取った。海辺の散歩道から転落したという。ハリーは全ての用事を投げ出して予定よりも早くメイン州ケネウィックに帰る。そこで父ビルは美しい継母アリスと住んでおり、父の書店2号店が有るのだ。



アリスはすっかり消沈していた。ハリーは底しれない孤独を抱えながら父の書店の仕事を引き継ぐが、ケネウィックに帰った日に見た謎の女性が気になる。その人はビルの葬式にも来ていたのだ。彼女は一体何者なのか? そこに警察から「転落する前に頭を殴られていた可能性がある」と告げられるーーー



アリスは母イーディスと共にケネウィックに移り住み、ジェイクという男と出会う。イーディスはジェイクと結婚し、一見平穏な日々が続くがいつしかアルコール依存症に陥っていたイーディスはある日アリスの目の前で死んでしまう。その時、アリスとジェイクは父と娘の関係を逸脱し、やがてーーー



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「アリスが語らないことは」です(・∀・)

夏以来の人名シリーズ。3作目は既出登場人物はいないけどケネウィックというメイン州の海辺の架空の町を舞台に疑心暗鬼が蠢きます。



語りは「現在」「過去」と交互に繰り返し、それが浮かび上がらせる恐ろしい罪! 「過去」の関係と所業が「現在」にどう現れるのか、その形が恐ろしい。「語らないこと」を持っている人間は他にも居る。恐ろしいことも、悍ましいことも……しかし「語らないこと」の罪は重く、その対価は大き過ぎた……



「アリスが語らないことは」でした(・∀・)/ 

なぜ、それがここに? まさか彼は……殺人犯なのか?(*^o^*)