故郷に帰るのを嫌がる女優が帰って来た。迎えてくれたのは……
◇死者よりの花束◇ -Flowers From the Dead-
コーネル・ウールリッチ 矢野徹 訳
女優バーシス・グレイが東部への巡業を嫌がった。今回の巡業には彼女の故郷デープランドがあるのだがとりわけ故郷に足を踏み入れるのを嫌がる。どうやら怯えているらしい。最初は替え玉を行かせることにしたが、女優のプライドが許さず土壇場で本人が行くことに。ただしウォルシュ刑事の護衛付きだ。
デープランドまでは何事も無かったがサイン帳に書かれた「ルーシィ」とスミレとバラの蕾の花束を受け取り、彼女は怯える。それもそのはず、その花束を贈った相手はとうに死んでいるのだ。バーシスことルーシィの胸の中で……
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「死者よりの花束」です(・∀・)
題名を見ればお察しの通り、死者から花束を贈られる、というサスペンス風味の短編です。長編にしたらゴシックホラーが入り混じりそう。
怯える女、しかし行くと決めた女、いざ全ての元凶に当たったら、周りの人がより危険な目に遭わない為に逃げることをやめた女、……これは皆、1人の同じ女性です。ウォルシュの最後の言葉が効いています。勇気が有るとはこう言うことです。
「死者よりの花束」でした(・∀・)/ 「私」はジェイクと「終わりにしよう」と思っていた。しかし言えないままからの両親に会いに行く……(*^o^*)/