コーネル・ウールリッチ No.10◇死者よりの花束◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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故郷に帰るのを嫌がる女優が帰って来た。迎えてくれたのは……

 

 

 

 

 

◇死者よりの花束◇ -Flowers From the Dead-

コーネル・ウールリッチ 矢野徹 訳

 

 

女優バーシス・グレイが東部への巡業を嫌がった。今回の巡業には彼女の故郷デープランドがあるのだがとりわけ故郷に足を踏み入れるのを嫌がる。どうやら怯えているらしい。最初は替え玉を行かせることにしたが、女優のプライドが許さず土壇場で本人が行くことに。ただしウォルシュ刑事の護衛付きだ。

 

 

デープランドまでは何事も無かったがサイン帳に書かれた「ルーシィ」とスミレとバラの蕾の花束を受け取り、彼女は怯える。それもそのはず、その花束を贈った相手はとうに死んでいるのだ。バーシスことルーシィの胸の中で……

 

 

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「死者よりの花束」です(・∀・)

 

 

題名を見ればお察しの通り、死者から花束を贈られる、というサスペンス風味の短編です。長編にしたらゴシックホラーが入り混じりそう。

 

 

怯える女、しかし行くと決めた女、いざ全ての元凶に当たったら、周りの人がより危険な目に遭わない為に逃げることをやめた女、……これは皆、1人の同じ女性です。ウォルシュの最後の言葉が効いています。勇気が有るとはこう言うことです。

 

 

「死者よりの花束」でした(・∀・)/ 「私」はジェイクと「終わりにしよう」と思っていた。しかし言えないままからの両親に会いに行く……(*^o^*)/