事件捜査に協力した家に残されていた切手はものすごく価値のある一品! ホバートはそれが喉から手が出る程欲しくってーーー
◇死の三角切手◇ -The Cape Triaegular-
コーネル・ウールリッチ 田中小実昌 訳
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切手蒐集が趣味のホバートはある日殺人課のフォスターから電話を受ける。切手のことで意見を伺いたいらしい。
ホバートと同じように切手蒐集に熱を上げていたハーディングという大富豪が殺された。しかし動機が分からない。もしかしたら切手が動機かもーーーと思ってホバートを呼んだと言う。ホバートはなくなった切手があるかを調べるとケープ・オブ・グッドホープというものすごく貴重な切手があることを発見した。しかも透かしがある本物だった! 自分の偽物とは違う、なんとか手に入れたいーーーホバートは隙を突いて手に入れるが……
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「死の三角切手」です(・∀・)
コンプリート系趣味の王道とも言える切手蒐集。歴史も古いし、国によってデザインが違うので眼で見ても楽しいものです。
切手は時として歴史的価値と金銭的価値がかなり高く、時々事件のきっかけとして登場します。ウールリッチは切手にそれがものすごく欲しくて堪らない男の因果応報の顛末を絡めて緊迫感ある小品にしています。犯罪者になってしまう瞬間にぞわっ、とします。趣味ののめり込み過ぎにはご注意を。
……もっと恐ろしいのは最後のフォスターの言葉です。無実?の人間なのに釈明出来なくなってしまったことほど恐ろしいことは無い。結局真相は何処なのか……最後の問いに答えられる人は、いませんか?
「死の三角切手」でした(・∀・)/
姉妹が見つけた愛の、その果ては……(*^o^*)/