女性の隙をつけ込み、暴行に及ぶ卑劣な犯人を許すな！
◇見えない傷痕◇ -Kald Mig Prinsesse-
サラ・ブレーデル 高山真由美 訳
デンマークの首都コペンハーゲンでレイプ事件が起きた。心身に深い傷を負った被害者は、犯人とインターネットで知り合ったのだと明かす。コペンハーゲン警察殺人捜査課の刑事ルイースは、少ない手がかりに苦戦しながらも捜査を進めるが、第二の事件が発生してしまう。内気な女性を罠にかける卑劣な犯人を、絶対に捕らえてみせる！ タフでワーカホリックな刑事ルイースが活躍するデンマークのベストセラー・サスペンス。
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デンマークで強姦事件が発生した。かなり暴力的な犯行で被害者の女性スサンヌは生きてはいたが、ひどく殴られた跡が有った。スサンヌはその男、"イェスパー・ビョーホルト"とはひと月前に出会い系サイトで知り合ったと話す。気を許してしまったと自責の念に駆られるスサンヌを、ルイースは厳しくも優しく慰める。
出会い系サイトといい、カフェで話しかけられたといい、前科者か常習犯の可能性も否定できない。コペンハーゲン警察は必死に捜査を行うが嘲笑うように第2の事件が起きてしまう。しかも今度は死んでしまった……
DNA検査で2つの事件は同一犯の仕業で有ることが分かった。しかも地下鉄のビデオカメラに写っていた。ダーク・ヘアの男。スサンヌの証言とも一致する。貴族的なハンドルネームを使う"イェスパー・ビョーホルト"を誘き寄せるため、ルイースは大胆な行動に出るが、その男は実は……
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「見えない傷痕」です(・∀・)
約1ヶ月ぶりのデンマーク・ミステリ、実は初女性警官が主人公 in デンマークです。男女平等トップ10に間違いなく入るであろうデンマークにしてはなかなか遅い参戦です。
コペンハーゲン警察殺人捜査課に属するルイース。記者の親友カミラがいるものの、基本的には男友達の方が馬が合う、真性サバサバ、勝ち気な女性です。恋人は居ますがワーカーホリックなところが災いして……警察官って男女問わず恋人やパートナーには向かない職業だな、といつも思う……
ルイースは職場の仲間には恵まれているのでその辺りとロマンスが有れば良いのに、と思う。
記者のカミラは最初ピリピリしていたので「仲悪いの！？」とビビりましたが←読み進めるとそうでは無いことが分かって一安心。警察とマスコミって相性が良くもなるし悪くもなるし複雑な関係ですがそのバランスも本シリーズの魅力なのかも？ ……しかしカミラってあまり運の良い方じゃないな？
今回のテーマも北欧あるある、「現在」起こっている事件で生々しい故に結構読むの辛かったのですが眼を逸らすことは許されない、といつも言い聞かせながら読んでいます。会って間もない人を家にあげる云々には突っ込みませんがーーー暴力がある時点でもうアウトなんだよ💢 その時点で「女から誘ったから〜」とか無いから！！ あー、こいつ見てたらピップ思い出しました。ピップ……（；＿；）
本書はルイース・リックシリーズの2作目。続刊とその翻訳を気長に待ちたいと思います。
「見えない傷痕」でした(･∀･)/
次は待っていたあのシリーズの続刊だ〜 (*^o^*)/！