陰気極まりない家の跡継ぎに災いを齎す肖像画の真実とは?
◇奇怪な肖像画◇
G・K・チェスタトン
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ロンドンから来た風景画家ペーンは砂浜の直ぐ近くに有る廃墟のような横長い建物に目を奪われる。一緒にいた、土地の画家ウッドはあの建物はかつては由緒正しいダーンナウェイ家の末孫が住んでいる屋敷だと説明する。今は落ちぶれてしまったが薔薇戦争時代まで遡れる先祖の肖像画があると言う。
陰気くさいのは外見だけでは無い。中はもっと酷い。ただオーストラリアからダーンナウェイ家の当主になるべく金を持った若者がやって来る。その人は生気は無いけど美しいダーンナウェイ家の令嬢と結婚する。しかしダーンナウェイ家には肖像画に描かれた当主が7代目毎に取り憑いては代々妻になる女性に災いをもたらすという言い伝えが残っていて……
オーストラリアからやって来た次期当主は家と肖像画の雰囲気に怯えながらも師父ブラウンの提案で例の肖像画を写真に収めようと挑戦する。しかしものすごい音と共に若い次期当主は死んでしまい……
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「奇怪な肖像画」です(・∀・)
復刻イベもとい「単行本未収録作品取りこぼし読破計画」チェスタトン編、今回は7代目毎に災いを齎す肖像画の謎に迫ります。
逆説と事実の裏返しに富んだ、実にチェスタトンらしい真相です。この手のトリックはチェスタトンの他の作品にもみられます。……というかこの師父ブラウンとはあのブラウン神父のことですかね? 「チェスタトンと言えば?」の? しかしそれならブラウン神父シリーズに載らない訳が無いのでやはり違うのかな?
「奇怪な肖像画」でした(・∀・)/
次で今回の復刻イベは一旦おしまいになります(*^o^*)/