G・K・チェスタトン No.17◇裏切りの塔◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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彼方此方に悪魔的魔術的出来事が起こる、チェスタトンの怪奇と幻想の魔術をご覧あれ!

 

 

 

 

◇裏切りの塔◇ -The Tower of Treason-

G・K・チェスタトン 南條竹則 訳

 

 

鳥獣や人間をむさぼり食うと伝えられる異形の怪樹《孔雀の樹》に挑んだ大地主の失踪事件の真相とは。怪奇色に満ちた傑作中編「高慢の樹」。かつて名探偵として名を馳せた神父の元を訪った青年。彼が修道院で遭遇した宝物消失事件を顛末を描く表題作。創元推理文庫初収録となる「煙の庭」「剣の五」に加え、夢想家の姪と実際家の甥の先行きを案じた公爵の計略が思わぬ騒動を招く、三幕仕立ての戯曲「魔術」を本邦初訳で贈る。

 

 

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1.高慢の樹

 (The Trees of Pride)

 ……「奇商クラブ」参照。

 

 

2.煙の庭

 (The Garden of Smooke)

 ……「知りすぎた男」参照。

 

 

 

3.剣の五

 (The Five of Swoods)

 ……「知りすぎた男」参照。

 

 

 

4.裏切りの塔

 (The Tower of Treason)

 ……「奇商クラブ」参照。

 

 

5.魔術

 (Magic A Fantastic Comedy)

 ……侯爵には2人の甥と姪がいるが、甥のモリスはアメリカ帰りでとんでもなく現実的。姪のパトリシアは未だ妖精や御伽噺を信じる夢想家。そんな2人が不思議な魔術を使う奇術師と出会うと?

 

 

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「裏切りの塔」です(・∀・)

「おい、アシモフはどうした!?」と思われた方、いたらすみません←、今月はもう国会図書館に行けない為、読む見通しが立たなくなってしまった為、アシモフは前回でおしまいと相成りました_| ̄|○ また来年の4月に会いましょう←

 

 

そんなわけで今年、本邦初訳作品が収録された本書です。チェスタトン、カムバーックです← 5以外は皆読んだことがあったのですがもう6年も前のことなので今回は読み返してみました。読むまで見事に忘れてました← よくよく調べるとチェスタトンも未読作品がいっぱいのご様子……アシモフ読んだら次はチェスタトンだ!

 

 

本書の作品は日本で大人気ブラウン神父は出て来ないノン・シリーズです。人を呑み込む樹、庭園の中での変死、決闘中の死、不可能犯罪と……怪奇幻想に満ちた作品から本格推理まで4作! 所々逆説めいた文章が散りばめられていて「チェスタトン読んでるわー」と思いました。

 

 

5は日本初登場で戯曲です。あらすじだけ読むとシェイクスピアくさいですが←、奇術師が行ったのは果たして……??と疑問という名前の余韻を残すところが印象的な、やはりチェスタトン。なんか探偵小説を否定しているようにも見えるが……

 

 

最近色々な出版社で古典推理小説や本邦初訳の本が沢山出ていますね。嬉しいことです。、

 

 

「裏切りの塔」でした(・∀・)/ 

次は4度「ラジオドラマで名探偵!」(*^o^*)/