G・K・チェスタトン No.17◇アーサー卿の失踪◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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アーサ卿は何故失踪したのか?

 

 

 

 

 

◇アーサ卿の失踪◇

G・K・チェスタトン 浅野玄府 訳

 

 

何が故の失踪だったか? 自殺ではない。他殺だ。誰が殺したか? しかし、殺した者は目的を果たしたのだろうか?

 

 

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村の名士アーサ・ヴォードリ卿が失踪した。秘書のスミスは師父ブラウンに卿は自分の意志で失踪したのではないか、と話す。その理由は卿が後見人を務める(そして懸想もしている)シビルの婚約者ドルモンだ。卿はドルモンとは知り合って間もない筈なのに長い知り合いであることを隠しているのだ。ドルモンは彼を脅迫しているにちがいない、と。

 

 

ところがその予想は外れた。その時師父ブラウンがアーサ卿の遺体を見つけたからだ。喉を掻っ切られた他殺だ。しかし誰がーーー師父ブラウンはある場所に行ってその犯人の名前を告げた。果たしてこの事件の真相は真逆のところに有ったのだ! おお、何という恐ろしい復讐であろう!

 

 

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「アーサ卿の失踪」です(・∀・)

失踪、殺人! 果たして動機は!?がチェスタトン風逆説とともに明かされます。こういう発想の転換って良いですよね。一言であっという間に風景が変わる感。このアーサ卿という男の存在が事件の鍵です。

 

 

ここでもやはり師父ブラウンが登場。やっぱりあのブラウン神父ですよね?? でもそれらしい記述は無いし……「新青年」

掲載作品は原題が分からないのでまだまだ研究の余地有りと見做されて載せられないのかしら。……ということは後々研究が進めば新訳で本に載るかも知れません。そしたらそしたで複雑ですが……←

 

 

「アーサ卿の失踪」でした(・∀・)/

これにて復刻イベは一旦終了。10月までお待ち下さい←

通常の読書の輪はブラッドベリから再開です(*^o^*)/