200年後の地球には『誰が』生きているのか?
◇未来探測◇ -Robot Visions-
アイザック・アシモフ 伊藤典夫 訳
二百年後の未来にタイム・トラベルした、一体のロボットが見た社会とは?
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2030年。時間学者(テンポラリスト)の最大の関心はどうやって生き物を遥か先の未来に送り、その未来社会の研究結果を携えて此方に戻ってくるか、で有る。そのタイム・トラベル装置は多大な苦労の末、完成したが問題は誰を送るか、で有る。そこで選ばれたのはアーチイと呼ばれるRG32ロボットだ。
アーチイはあっという間に消え、あっという間に帰って来た。しかしアーチイは5年間を200年後の未来で過ごしたのだ。物凄くくたびれている。果たして200年後の地球は、あらゆる社会機能が安定し、宇宙計画は順調で、環境破壊も無く、人口は100億から10億に減ったけれど戦争の影も無い平和な世界だった。研究者たちは信じられない気持ちだが自分たちが手を加えたら未来が変わってしまうことを恐れて何もしないという決定を下すが、ただ1人、わたしだけはその社会が人間では無く、人造人間つまりロボットによるものではないかと気がつくーーー
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図書館で借りてくるものは図書館名が表紙に明記されているので詮索防止のためにご存知の通りカバーを覆っているのですが、今回は表紙が大部分を覆ってしまうため、中身の写真です。……此方の方が断然分かりやすいので今後はこの方法で行きます。もっと早くそうするべきでした。なお太字の色は本表紙の色なので「ああ、表紙にはこの色が使われているんだな」と思ってください。
閑話休題。
「未来探測」です(・∀・)
生ける伝説キャラヴィン博士は出て来ませんが、やはりロボットが重要なキーパーソンなので本作もロボットものの1つだと仮定します。
未来の地球は、宇宙はどうなっている? という問いに答えた薄ら寒い話です。勿論それでも地球からの系譜は続くでしょう。だけどそれは……こう考えてしまうのは、やはり機械に不信感があるからでしょうか。ダニールやジスカルド(うわ、懐かしい!)には好感持ってますが、後半2人とも怖かったしな……
そうだ、本作が収録された95年12月号のSFマガジンは「アイザック・アシモフ特集」と称しまして、なんと未来史年表を載せています。これが有ればロボットシリーズと銀河帝国興亡史の歴史が一目瞭然です。「この話とこの話はどうリンクするのかさー!」と頭を抱えていた貴方、是非本書をゲットしてみてください!(今はもしかしたらもっと正確な未来史年表があるかもしれませんが……←)
「未来探測」でした(・∀・)/
その島には死が満ちているーーー!? (*^o^*)/