ジョー・ネスボ No.11.5◇ファントム-亡霊の罠-・下◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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事件に、過去に纏わりつく亡霊の影を祓え!

 
 
 
◇ファントム-亡霊の罠-・下◇ -Phantom-
ジョー・ネスボ 戸田裕之 訳
 
 
オスロのドラッグ取引を牛耳る正体不明の“ドバイの男”。オレグは友人グストとともにその男のもとで売人をしていたが、グストを銃で撃ち殺し、逮捕されたという。いったいなぜ? さらに、警察内部に“ドバイの男”の内通者がいる疑いが浮上。オレグに続いてハリー自身も命を狙われるなかで、“ドバイの男”を見つけ出し、事態を解決できるのか―CWAインターナショナル・ダガー賞候補の傑作。
 
 
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オレグからやっと詳しい話を聞くことが出来たハリーはグストの爪の血痕を調べる為に墓を暴く。確実に"ドバイの男"の刺客がハリーの命を脅かしていた。激しい銃撃戦に転落事故……いくつもの危険を乗り越える。
 
 
オスロ警察に潜む密偵「バーナー」とそれに関係したよく知る人物が捜査中に浮上する。どこまで彼らは薬物バイオリンとグスト殺しにどこまで関わっていた? いくつも錯綜、迷走する中でハリーはついに真実を掴む。"ドバイの男"もグスト殺しの犯人も、実はハリーの近くに居たのだ!
 
 
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「ファントム-亡霊の罠-・下」です(・∀・)
なんとかオレグから事情聴取が出来たハリーは

アバンギャルドに法律違反をしまくりながら事件捜査を行います。警察に縛られていないので意図的に停電させたり、墓を暴いたり、家宅捜査を自由にやらかします。ただでさえ一匹狼だったのにこれじゃあただの暴走屋だよ……

 
 
そして相変わらず銃撃戦が物凄い。現実のノルウェーが本当にこうなのか、それとも作者の趣味なのか……ここは多分後者だな。アメリカの影響が強いって聞いたし……アーナルデュルとは決定的に違いますね。アイスランドは島国だし、アメリカみたいに銃撃戦になったらパニックに陥ってしまう。どちらかと言うと特捜部Qとかカリ・ヴァーラ寄り。
 
 
さて、帯には「衝撃の結末」と有ります。衝撃。衝撃とはなんぞや。いやいやいや、私だって読書を8年、本ブログを7年やってきた人間だ。もう大抵のことでは驚かないぞ。
「どーんと来やがれ( ̄ー ̄)!」
               ↓
「…………おいおい、嘘だろ!??Σ(゚д゚lll)」
    ↓
「…………」改めて読む
    ↓
「!?…………」裏カバーの粗筋を読む
               ↓

 

「これが最終巻だなんて聞いてない!!」
嘘でしょ!!? は、ハリー!!! よ、よりによってよりによってそんな末路あんまりだ!!発狂する! 誰、とは言えないけど発狂する! っていうかなんで誰も最終巻って言ってくれ無かったんだ!! 心臓が止まるかと思ったんだからな!!
 
 
と思って後書きを読んだらまさかの続編有り!!? え、これ以上どうしろと!!? ハリー、超人になるの!!? それともアイアンサンドかリンカーン・ライムになるの!!? 北欧ミステリのモットーは現実主義、社会派推理小説でしょうが!! 此処から超人はほとんど奇跡になってしまう!! じゃあ主人公変わるとか!? え、それ新シリーズじゃん!!? どうしよう、頭が追いつかない!! 誰かこの興奮を鎮めてくれ! いや、一刻も早い続編の翻訳を!!
 
 
「ファントム-亡霊の罠-・下」でした(・∀・)/
次回はまた通常の読書の輪に戻ってレム氏です(*^o^*)/