市瀬まゆ No.1.5◇文豪とアルケミスト・審判ノ歯車・下◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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仲間を喪った図書館に、更なる激震が走る! 文学を、作家を守る為の最善の答えとは!?

 
 
 
◇文豪とアルケミストーーー審判ノ歯車ーーー・下◇
DMM GAMES 原作 熊谷純 シリーズ構成・脚本 市瀬まゆ 著
 
 
文豪により綴られてきた数多の本。
独創的な世界観や感情揺さぶる物語が記されたそれは文学として人々の心を彩り、世界を豊かにしてきた。
しかし、そんな本を黒く染める異形のモノ達が現れる。それは、文学に対する負の感情から生まれた“侵蝕者"と呼ばれる存在だった。
本を侵し、この世界から消し去ることを目的とする侵蝕者に対抗できるのは“アルケミスト"の力で転生を果たした文豪達のみ。
文豪は侵蝕された本に潜り、侵蝕者を討ち果たすことで本を救う。
全てはこの世界の文学を守るため。
これは、魂を込めて作品を創ってきた者達が綴る、新たなる文豪譚――
 
 
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第8話 人間失格 前編
 
 
第9話 人間失格 後編
 
 
第10話 藪の中
 
 
第11話 恩讐の彼方に
 
 
第12話 歯車 前編
 
 
第13話 歯車 後編
 
 
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「文豪とアルケミスト・審判ノ歯車・下」です(・∀・)
前回志賀直哉ことしがっち先生←が壮絶な最期を遂げた後の図書館から話が始まります。
 
 
下巻の雰囲気が不穏過ぎる。
芥川=アクタガワの言葉に傷ついただざー先生が闇堕ちしちゃったり、菊池のカンカン先生は転生早々に親友を殺す羽目になったり、織田作は少年アイドルたっちゃんに喧嘩売るしで何、仲間割れしてんねん!!と突っ込みたくなる。これでよくあのエンディングまで持っていけたわ、と思いました←
その中でかっこいいのは親友を亡くしても明るさを失わないむしゃ先生とだざー先生を引き戻すだんだん先生こと檀一雄。特にだんだん先生、ただのヒーローだ。こんな風に颯爽と現れて「君は天才だ!」って言われたらだざー先生で無くても奮起するわ。友達思いで料理が上手で欠点あるのかこの人。
 
 
まさかの最初から侵蝕者側だった芥川龍之介ことあくたがわに先生←。侵蝕者アクタガワと本物のあくたがわに先生の心情は小説を書く人間なら誰でも1度思う気持ちだと思います。私もとんでもなく軽いものだけど似たようなことを思ったことがあります。自分が書きたいものと周囲が求めるものの相違は気付くと絶対に相容れないし、本当に辛い。前者を貫いてしまうと周囲に誰も居なくなる。小説は読んでくれる人がいないと始まりません。かといって後者を受け入れ過ぎると自分をどんどん見失う……アクタガワの気持ちは、侵蝕者だからの一言ってだけでは切り捨てられないほどよく分かります。……でもあくたがわに先生の言う通り、「それが作家というものだから」
 
 
うーん、ゲームはやはりやる気にはなれないけどまたアニメ化してノベライズしてくれないかなー。もし二期が有るならまた同じ図書館が舞台かな? それとも別の図書館かな? もし後者なら主人公は誰だろう? 同じ虹レアの鏡花先生? そうなると運営が意図的に避けているとしか思えないあの事件(公式サイトにはくだんの作品名があるし、いつか触れるって信じてるぜ!)に触れながら本を浄化したり、転生させたり、確執を乗り越えるのかな。虹レアなんだし、主人公張ったって良いよね。
 
 
「文豪とアルケミスト・審判ノ歯車・下」でした(・∀・)/
次は久しぶりのノルウェー〜……なんだけどねぇ、逮捕って嘘でしょ!?(*^o^*)/