男が自分の目の前で自殺を遂げた!
◇過去よさらば◇ -Jäähyväiset Menneisyydelle-
ペンッティ・キルスティラ 篠原敏武 訳
警察を訪ねてきた男が、とつぜんハンヒヴァーラの目の前で自殺。事件はそれだけにとどまらなかった。フィンランドの都会生活の機微と、深まる事件の謎を追う警察官たちの姿を描く、フィンランド・ミステリ第一人者の新作ベストセラー。
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4月1日はエイプリル・フールである。ハンヒヴァーラ警部の目の前で全く知らない男が自殺した。これもそうだったら良かったのに。そう、セタラという男はまるで自殺する為にハンヒヴァーラを訪ねたのか? 訳が分からない。しかしどこかで見たことのあるという疑念があり、強盗犯キーマネンが隠したと思われている800万マルッカについて秘密にしていることがあった……
そんなある日、新しい殺人事件が発生した。仕立て屋のフーッレがショットガンで撃たれた上にガスバーナーで顔を焼かれたのだ。犯人は教師の息子か、その妻の作家か? 調べれば調べるほど事件は混迷し、やがて自殺したセタラとも意外な繋がりが……
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「過去よさらば」です(・∀・)
「ヘルシンキ事件」以来5ヶ月ぶりです。北欧ミステリあるある警察小説でもあり、フィンランドで人気のシリーズものです。本作はハンヒヴァーラというーーーこれまた北欧あるあるのーーー離婚歴ありの40代ぐらいの警部が主人公です。翻訳のあれもありますが、なぜか若く聞こえる……
実は本作はシリーズ第8作目。なので強盗犯キーマネンの隠した!?金のこととかが唐突なのでもうそれはそれと思って読むしかないです。多分前回の話の続きだったんだろうな……それにしてもハンヒヴァーラもアバンギャルドだった!←
本書は何故「セタラ」はハンヒヴァーラを訪ねて自殺したのか?とフーッレを殺したのは誰か?という2つの謎が展開されます。それを主軸にフィンランド人男性から見たフィンランドという国が語られ、今まであまり語られなかったジョークが繰り広げられます。……うーん、わたしは相手にされないタイプの人間かも知れない←
「過去よさらば」でした(・∀・)/
次はレオポルド警部の部下が人を射殺!?(*^o^*)/