未だ顔を見られたことのない覆面強盗犯ポウダーを導くのは鐘の音!?
◇鐘声◇ -The Trial of the Bells-
エドワード・D・ホック 中井京子 訳
鐘の音に耳を澄ませば奴は見つかる……そういって男は息絶えた。西部探偵ベン・スノウ久々の登場!
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メキシコと近い国境の砂漠を馬で駆けるベン・スノウはそこで瀕死の男を見つける。男はトミー・ゴンザラス。覆面強盗犯のポウダーの仲間だった男だ。スノウは介抱するがゴンザラスは「鐘の音に耳を澄ませば奴は見つかる」と言い残して息を引き取る……
鐘の正体を探すスノウは死んだ馬と馬をポウダーに奪われたエイミーという娘に出会った。話の最中に鐘の音を聞いたスノウはサン・バーナーディーノの伝道団の修道院に向かうが……
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「鐘声」です(・∀・)
ホックは色々な探偵を主人公に短編を書いていますが、今回は西部劇のように馬に乗って犯人を追跡したりする西部の探偵です。渾名は「ビリー・ザ・キッド」なので警察官では無いですね。
実はベン・スノウはこちらで初登場がいきなり老人の姿というびっくりな形で登場しています。単行本収録はおろか、翻訳されているものもかなり少ないのでホーソーン医師のように単行本収録されるのは夢のまた夢のようです。レオポルド警部だってまだなのにね。
さて、本書は「鐘の鳴るところに奴が見つかる」という意味深な言葉から話が始まります。この言葉、かなり大事でこの言葉の行間を読めば犯人がばっちり分かります。国語、大事!
「鐘声」でした(・∀・)/
次は……純粋にトリックに驚いてみようと思います←(*^o^*)/