ハンドバッグからとある紙を抜き取ってほしいという依頼……その紙の正体は？
◇刑務所バス◇ -Prison Bus-
エドワード・D・ホック
女スリは奇妙な仕事を頼まれた。
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サニー・エントロは腕利きのスリ。今日はニュース・キャスター、ジョン・ミンスターを待ち構えて303ドルをゲットした。ところがそれをキャル・サガーという男に見られてしまった。これを黙っている代わりにあることを頼まれる。
刑務所まで行くバスに乗り、服役している夫に面会に女の人と仲良くなり、その帰り道にハンドバッグに入っている紙をスるというのが依頼の内容だ。そのヘルマ・ロッドの夫は自分を刑務所に送った男を暴く手記を書いていたのだ。サニーはその時は特に何の疑問も持たずに紙をスり、それをサガーに渡したが……
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「刑務所バス」です(・∀・)
アウトローな主人公によるサスペンスです。ホック作品って女性主人公少ないのですか、今回はサニーという一人で強かに生きる女が主人公。……別に男でも歳をとっていても良かったとも思うけど。
……女性が主人公の場合、登場する男性は大抵犯罪者だったりもする。お約束ですな。ホック自身に何か思うところがあったのかな。警告、みたいな。一種の防犯教科書になるかも？
短編なのでコンパクトでラストが清々しいです。標的の女性と友情を育み、出たら本を書くというところはやはり強か……ただでは起きないところとかいいですわー。
「刑務所バス」でした(･∀･)/
次は……ヴェルヌ！ と見せかけてカズオ・イシグロ氏でもなく、まさかのシェイクスピアです←(*^o^*)/