木内昇◇みちくさ道中◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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道草には私の人生が詰まっている。

 
 
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◇みちくさ道中◇
木内昇
 
 
人生は、寄り道をしながら進むくらいがちょうどいい。真っ直ぐと「人間」を描く小説を世に送り出し続けてきた著者。ソフトボールに打ち込んだ学生時代、夢の職業だった編集者時代の心持ち、考えたこともなかった執筆への道、何気ない日常生活の一コマ。そして今、小説に込める思いと決意―。直木賞作家・木内昇を形づくる“道草”の数々を集め、新たな一面が随所に垣間見られる初のエッセイ集。
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆ 
 
 
まっすぐ働く
 

ひっそり暮らす
 

じわじわ読む
 
 
たんたんと書く
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆ 
 
 
「みちくさ道中」です(・∀・)
 
 
わたしにしては変わり種ですが、父に「小説家目指しているなら読んでみろ」と勧められて読んでみました。ちょうど旅行に行く予定もあったので特急電車の中で読みました。気分が変わってなかなか良いです。これを読んだのはブログにアップされた2日前です。シムノン祭のおかげでどんどん前倒しになっています←
 
 
木内昇は元編集者で『漂砂のうたう』で第144回直木賞を受賞した歴史小説家です。
歴史小説家と言えばわたしにも思い入れがありまして、歴史小説家はわたしの将来の夢の1つでした。小学生の時に歴史と小説を書くことに出会って相思相愛となりましたが、色々あって別れました← 今は推理作家になりたいです。本格の方ではなく、「なぜやったのか?」にこだわる方。
 
 
閑話休題。
 
 
これはその木内さんの公私生活の思うことを徒然と書いたエッセイ集です。
語りが気取っていないし、肩が張っていなく、すんなり読めました。「分かるわ〜」と頷いたり、「ああー……そう言えばそうだなぁ」と考えさせられたり。ちなみにわたしは後半まで木内さんを男性だと思っていました。本当にごめんなさいm(_ _)m
 
 
基本、わたしは生活エッセイが好きではありません。他人なんだから何から何まで違って当たり前だし、何を考えようと責任を持てる限りわたしの自由だし、皆が書いている人と同じ意見や癖や習慣を持っているわけじゃない。貴方が全部正しいわけではない。エッセイってほぼ洗脳的な「刷り込み」みたいのを感じて敬遠してしまうんです。
 
 
ですが、本書を読んでちょっと考えが変化しました。どう思っていい。けどそういう考えもある。決して押し付けているつもりはなくて、むしろ受けとるわたしの方が狭量だったのかもしれない。
わたしは押し付けられるのが1番嫌いですが、本書は押し付けを感じず、「ほうほう」とコクコク頷いて読めました。でも上記のことを考えたのは意外でした。わたしも成長したのねぇ。根本的なところは変わっていないけど、その根を育てる養分の元が濃くなったというか。
 
 
私なぞ屁のような存在なのだから、妙な欲心を起こさず、やるべきことを淡々とやろう。そしてもともと好きだったことを、何があろうと素直に好きでい続けよう。(「じわじわ読む 」より)
 
 
上の言葉が1番良い言葉だと思いました。
 
 
「みちくさ道中」でした(・∀・)/
次は映画化&観劇記念と称しまして「文豪ストレイドッグス」の小説4巻行きます(*^o^*)/~