アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー No.3.5◇宇宙のランデブー 3・下◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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ラーマに集った2000人の地球人の開拓は不信感と恐怖に支配され……結婚式に血が流れる!!

 
 
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◇宇宙のランデブー 3・下◇ -The Garden of Rama-
アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー 山高昭 訳
 
 
ラーマにより謎の巨大構造物「中核点」に連れてこられた地球人たちを迎えたのは、鳥のような姿をした異星種属だった。そのひとりから驚くべき要請がなされた。人類を観察するため、ラーマ内に一定人数を呼びよせてほしいというのだ。かくして彼らは再び太陽系へと送りかえされ、事の真相を隠したまま地球各地から二千人の志願者が募られるが…人知を超えた驚異に対峙する人類の姿を描くシリーズ第3弾、待望の文庫化。
 
 
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地球から2000人の入植者がラーマに入り、彼らは「ニューエデン」と呼ばれるコロニーで生活することになった。
 
 
しかしラーマのバイオットも異星種属も見たことのない彼らはニコルやリチャードの話を信じようとせず、やがてラーマの支配者ナカムラを中心に不信感と恐怖感が増していく……
 
 
ニコルの私生活も緊張があった。ケイティーはニューエデンの享楽に身をもち崩し、ニコルを憎悪し、家族からも距離を置く。
 
 
ニューエデンと私生活。その緊張は末娘エリーの結婚式で爆発し、ラーマと人間の間で戦争が勃発。ついにニコルは囚われ、死刑を宣告され……
 
 
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「宇宙のランデブー 3・下」です(・∀・)
 
 
とんでもない事態になってしまいました。なにこれ、植民と殺戮と虐殺じゃん。独裁者ナカムラは同じ日本人、って以外は大丈夫ですが(リーって日本でなんかあったのか……)、それ以上にショックなのはケイティー、きみだよ。いよいよ決別かよぉ。考え直せよぉ……しかしこれはまぁ、ニコルの「相性が悪いから」とあっさり諦めたことに非があると思います。最後の死刑直前シーン以外で真っ当に話したことなかったんじゃないかな。前回通りケイティー、悪い意味でやらかしましたが、これはニコルの反感のせいなので土壇場になれば帰ってくるんじゃないかと思います。そして頼むからマックスとナイだけは死なないで欲しい。
 
 
3巻を上下読み終わっていよいよクラークの考える話じゃないなー……と思いました。クラークなら多くの人間を語ったりしないし、殺戮とか入れないと思いました。登場する地球人たちも芯から芯まで異質だったら楽だったのに今日でもいそうな普通の人たちだと思ってしまい、そこが苦しくて結構読むの辛かったです……
 
 
さて、ニコルは助命交渉もはねつけ、死刑直前。リチャードは一足先に脱出して新たな異星種属と出会います。果たしてこの巡り合いはニコルや家族や仲間を助ける手立てになるのか!? お願い! ニコル、死なないで!
 
 
「宇宙のランデブー 3・下」でした(・∀・)/
次はチャンドラー、再び脚本書きます(*^o^*)/~