アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー No.3◇宇宙のランデブー 3・上◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




TwitterもといX: 「https://twitter.com/KYoCaTHouWoR
エブリスタ: https://estar.jp/users/153193524

ラーマで果てし無く続く旅は突如、急展開を迎える! 3人から始まった大家族の運命は……

 
 
{40D39490-3854-40D0-9D11-749776A60887}

 
◇宇宙のランデブー 3・上◇ -The Garden of Rama-
アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー 山高 訳
 
 
最初の訪問から70年をへて再度太陽系を訪れた謎の飛行物体ラーマは、それを脅威とみなした人類の核攻撃を受け、破壊されたかに見えた。しかし―ラーマは生きていた!人類の調査隊員3人をその内部に閉じこめたまま、ラーマは太陽系を離れ、どことも知れぬ目的地をめざして虚空を飛びつづける。そして深宇宙の彼方でラーマが停止したとき、そこに待ち受けていたのは、人間の想像をはるかに超えた巨大な構造物だった。
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆    
 
 
ラーマと一緒に遥か彼方ーーーと言うには安易過ぎるぐらいなーーーの宇宙に飛び立ったニコル、リチャード、マイケル。ニコルは夫リチャードの娘シモーヌとケイティーを産むが、遺伝の存続のためにマイケルとの子どもも望む。リチャードが嫉妬に駆られて4年以上も姿を消してしまうが、一部記憶に曖昧なところがあるが、無事に帰ってき、息子のベンジーとパトリックを加えて8人家族の小世界が形成された。
 
 
ところが、ある時、ラーマは超巨大構造物と巡り合った。「中核点」と呼ばれるそこで出会ったのは鳥人間イーグル。彼らは人類という「種族」を観察、データ採取するため、ラーマに2000人の人類を乞うた。そのためニコル、リチャード、ケイティー、ベンジー、パトリックは太陽系に送り返され、万が一のために夫婦になったシモーヌとマイケルが残る。
 
 
地球。火星入植に集まった日本人のケンジとタイ人のナイ夫婦、アメリカの農夫マックス、ロシアの判事ムイシュキンは意気投合する。火星入植ーーーと見せかけて実は核爆弾で消滅したと思われたラーマの三度のランデブーを担った4人とーーー2000人の地球人の運命は!?
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆    
 
 
「宇宙のランデブー 3・上」です(・∀・)
 
 
全然関係ありませんが、「なう」でもちょこっと触れた通り、「文スト」最新刊を読んでロシア文豪勢のイカレ具合にドン引きを通り越して爆笑しました←褒めてる。待ち望んでいたプシュキンが「ザアパルク」メンバー以上のゲス顔だったのが残念でした← 
あと鏡花ちゃん、その「頸」とちゃう。でも兎ちゃん釦は可愛い。「御免なさい?」も可愛かった。つまり洋服姿も可愛い。
 
 
はい、すみません。思わず語りたかっただけです。でもここでは漫画を語ってもカテゴリは作らないと決めているので(ここはあくまでも! 本!)! 制覇計画は本を語っているからおけ!!
 
 
閑話休題。
 
 
久しぶりの「宇宙のランデブー」です。3巻です。
ラーマに取り残された3人が子孫を残そうとするところは原始に還ってます。生存本能なんでしょうか。確かにニコルとリチャードだけの子どもで子孫を繁栄させるのはかなり無理があります。理解できますが……そりゃラーマという超異質環境にいたらそうなるけどさー。結果的に上手くいったから良かったけどさー。どっちもいい人間だった。と言うに尽きる。
 
 
SF的に面白くなるのは鳥人間のような異星種属とラーマを超える超巨大構造物が出てきてからです。いつも通りキャパは崩壊し←、まさかの太陽系、つまり地球と再接触!? 鳥人間イーグルは口が重く、秘密主義的だし、謎は半分も解明されていません。後半は新たな主要キャラクターが登場し、下巻は人物が多彩で面白くなる予感です。
 
 
↑こう書きましたが、ニコルの子どもたちも面白いです。特に竹を割ったような感じのケイティーが。この嬢ちゃん、ニコルとは相性が悪く、父親譲りで冒険心に富んで向こう見ずなところもあるので下巻で何かしでかしそうです。いや、発達に遅れはあるが、賢いベンジーも何かやるかも。いずれにしろ、登場人物が多いって良いよね。
 
 
上巻はまさかの三度目のラーマ・ランデブーだった。という暴露に唖然とするシーンで終わりましたが、一体どうなる? いざ! 下巻へ(*^o^*)/~