アーサー・C・クラーク No.17◇2001年宇宙の旅◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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月に建てられた謎の石板は人類以外の知的生命体の存在を明らかにする。土星の衛星ヤペタスでボーマンは何を見、何と出逢うのか……?

 
 
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◇2001年宇宙の旅◇ -2001 A Space Odyssey-
アーサー・C・クラーク 伊藤典夫 訳
 
 
三百万年前の地球に出現した謎の石板は、原始的な道具も知らないヒトザルたちに何をしたのか。月面で発見された同種の石板は、人類に何を意味しているのか。宇宙船ディスカバリー号のコンピュータ、ハル9000はなぜ人類に反乱を起こしたのか。唯一の生存者ボーマンはどこに行き、何に出会い、何に変貌したのか…。発表以来25年、SF史上に燦然と輝く記念碑的傑作に、作者クラークの新版序文を付した完全決定版ついに登場。
 
 
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フロイド博士は内密の案件で月に赴いた。月世界では伝染病の噂が流れていたのだ。
が、真相は伝染病ではなく、月面に300万年前にできたと分かった石板が見つかったことだった。ーーーつまり人類以外に知的生命体がいるのだ!
 
 
宇宙船ディスカバリー号は人口冬眠をも使い、木星に向かって長い遠征に向かっていた。ところが、ディスカバリー号のコンピュータ、ハル9000が故障を起こし、船長ボーマン以外の乗組員5人を死に追いやってしまった。
 
 
ディスカバリー号のことを知ったフロイド博士はボーマンに真実を話し、土星の衛星ヤペタスに派遣させる。果たしてヤペタスには月面にあったのと同じ石板がありーーー
 
 
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「2001年宇宙の旅」です(・∀・)
 
 
SF史と映画史の両方に名を刻んだあの名作、ついにお見えです!
映画は見たことがないのですが←、楽しみにしていました。これと同じくらい。小説も読んだし、映画は視覚的効果がものすごいという話だし、早速スターチャンネルで録画したやつを見なければ!←
 
 
人類と人類とは違った知的生命体との邂逅です。
それはとてもロマンチックなものや、ワクワクするものではなく、「地球幼年期の終わり」と同じわたしたちが今まで持っていた習慣、文化、感情をかなぐり捨てて、精神を凌駕し、次元も超越した存在になることです。
題名だけ見ると騙されます← 確かに明るい話ではなかった……
アシモフはあくまで人間主体の未来を構成したのに対し、クラークはとことん人間とかロボットとか形あるものに拘らない、無限の極致を目指している感が。
 
 
と、いうか最後のボーマンが《星の子》になるところとかはそうか、宇宙を構成する一部分になるんだと思いました。神様というには微々たる存在ですが、確かに構成に必要な一存在。今までのものを全て置き去りにし、後ろの扉は永遠に閉ざされる。前後左右に行くとか戻るとかではなく、そこに在り続ける。みたいな。
 
 
本書は続きがあります。確かにこれで続きがなかったら泣いちゃいますよね← 明かされていない謎が多いですもの。
どうやら「2010年の宇宙の旅」で不可解にいなくなってしまったボーマンの行方や、ディスカバリー号の謎を追うことになりそうです。ボーマンはもう戻れませんが、別の人がボーマンが開いた扉を開けることになりそうです。
 
 
2010年で人類と知的生命体はきちんと対面するのでしょうか? 乞うご期待です!
 
 
「2001年宇宙の旅」でした(・∀・)/
次は久しぶりのエラリー・クイーン(not 作者!)です(*^o^*)/~